ＳＡＯキリト夢小説 White guardian５

好き ページ7

街を歩いていた時の事だ。


「おっ、Aちゃん、久しぶりーっ」
「うわぁ・・・・・・」


漏れた声は当然ながら嬉しさを現すものではない。

・・・・また面倒くさいのに捉まった。


「ラッキー。今日もあの黒いのいないじゃんっ」


アンラッキーだよ。はぐれたんだよ。


「どちらさまですかなんのようですか」
「これから用事ある？デートし」
「あ、どうしても外せない用事があるのでこれで失礼しまーす」


そう言って、踵を返す。・・・・否、返そうとした。

右腕をがっしりと掴まれ、引止められる。

園内事件直前に絡んできた男。忘れかけていたのに、なぜか今現れた。

しかも、前より馴れ馴れしい。もう何なのこの人。


「いいじゃん、ちょっとくらいさ」
「話聞いてました？これから行くところがあるんです。話してください」


腕をぐいっと引っ張るが、なかなか解けない。


「はぁ・・・・、どうすれば放してもらえます？」


逃走するのは諦めて、そう聞くと男は笑みを崩さないまま言った。


「えーデートしてくれないなら、・・・・キス、とか？」
「口じゃなくていいですよね」
「え」


男の襟首をわし掴んで引き寄せ、その頬に唇を軽く当てた。

これで放してもらえるなら、安い。


「、A・・・・？」


声のしたほうを振り返ると、キリトが目を丸くして立っていた。

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