＊236話「過去編〜災厄のレモネード〜」東雲side ページ14
あれから、特に目立つようなことなく
変わったこともなく日常が過ぎていった。
いや、変わったことはあったか......。
「お、結良ー！ 叶羽ー！」
「あ、夕だ」
「久しぶり！」
叶羽のクラスに遊びにいってると久しぶりに会った夕。
部活を引退してからてんで会わなくなった友人だけに会話が弾んだ。
そして、時期が時期なだけあり、
話の内容は自然と進路に移っていった。
「お前らどこいくんだ？」
「夕が進路のこと聞くとか、珍しい」
「うっせえっ。
俺だってなあ、考えるときは考えるんだよ！」
「まあまあ」
つい夕をからかったら、プンスカ怒られた。
「で、どこ行くんだ？」
「青葉城西かな」
「てか、結良はもう推薦で決まってるよ。
私は結良と同じところを一般で受けるつもり」
おー、強豪校！と目を輝かせる夕。
青葉城西女子バレー部は全国にはいかないものの
県では優数の強豪校。
すでに私は決まったが叶羽はまだで最近は一緒に勉強していた。
「で、夕は？」
「烏野だっ」
顔を近づけて即答されたため、
反射的にのけぞる。
烏野って確か……。
「何年か前まで強豪だったとこか？」
「でも、今は低迷してるんじゃないっけ？」
低迷という言葉がわからなかったのか、一瞬キョトンとしたが、
すぐにそんなことはどうでもいいと言った様子で、
「俺はそんなことはこだわんねぇよ！
あそこは女子の制服がめっちゃ、可愛いし！！なにより黒の学ランだぞ！！
これは行くしかねぇだろ！！」
なんとも言えない理由に微苦笑する。
「まぁ、夕らしいね」
「あー、そういえばAは？
あいつはどこ行くんだ？」
久しぶりに出てきた名前に、思わず目をそらした。
夕は怪訝そうに目をかしめる。
「なんかあったのか？」
言うべきか、言わないべきか......。
答えに迷っていると、気を利かせたのか
そこまで興味がなかったのか、夕はまぁいいやといって違う話題に移った。
私達三人は綺麗にクラスが別々に別れていた。
そのせいもあってか、あの試合以来Aとは話せてない。
会えてもいない。
会いに行こうにも面会は拒否され続けた。
今は通院しながら登校してるらしいが、うまく時間を外され会うことができない。
あんなにも近かった距離はあっという間に離れた。
いや、元々近かったのだろうか？
そんな馬鹿なことを考えてしまう。
もうあの頃のように私達は一緒にいることはできなかった。
卒業まであと一ヶ月。
＊237話「過去編〜災厄のレモネード〜」漆原side→←＊235話「過去編〜災厄のレモネード〜」漆原side
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星蛍(プロフ) - ゆっぴぃさん» ありがとうございます！来年１月からハイキューが始まると聞いて最近更新を頑張っている次第です笑 パスワードにつきましてはこちらのミスです。すみません！！今日中に解除します！！ (2019年11月19日 11時) (
レス) id: b5b09ffd1d (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 猪絢さん» ありがとうございます！パスワードは解除したつもりでした。すみません！！今日中に解除しておきます！！ (2019年11月19日 11時) (レス) id: b5b09ffd1d (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴぃ(プロフ) - 凄い面白くて毎回更新楽しみにしています。7章はパスかかってるので見れないのが悲しいです。近々見れるようになりますか？早く続き読みたいです。 (2019年11月19日 10時) (レス) id: 3c7526cd22 (このIDを非表示/違反報告)
猪絢(プロフ) - 面白くて読み込んじゃいました！7章パスワードかかってた見れないのですがまだ書き途中だったりするのでしょうか…？ (2019年11月19日 1時) (レス) id: 262406d3d0 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 杏樹さん» それは良かったです！ありがとうございます(^-^) (2019年11月18日 22時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 x他1人 | 作成日時：2016年1月8日 20時
