*119話「塩分、糖分、半分こ」菅原side ページ35
泣きそうな顔のAを見て、自分の失言に気づいた。
負けたせいもあって、自嘲気味になっていたけど
困らせたいわけではない。
頭を数回ぽんぽんとしたあと、
心配そうなAの顔を見て目を逸らす。
「あー、ちょっと待ってな」
ちょうど坂の下商店の前だったので、
さっきコーチたちにご飯奢ってもらったばっかだけどいっか。
意外とA食べるし。
店番していたのは流石にコーチではないらしく、
鳥養さんのお母さんらしき人がカウンターにいた。
「肉まんとあんまん一つずつで」
「はいよ」
肉まんをもらい、お金を払って店を出る。
ぼんやりと明日の方向を見つめるAの横顔は綺麗で、儚げだった。
「A。ほら」
いつものように肉まんとあんまんを
それぞれ半分こにして渡す。
甘いものがあんまり好きじゃないくせに、
試合後とかテスト後は考えたせいで糖分が不足しているらしく、
よくあんまんを食べたがっていた。
ただ、一個は甘すぎて無理らしく手を出せないでいたので、
俺が半分こにするかと提案したのが、確かきっかけ。
「ありがとうございます」
ほっこりと嬉しそうに笑うA。
ぱくぱくといつもより早く食べるAに、
やっぱりさっきの居酒屋でそんなに食べていなかったのを確信する。
変に遠慮するからなあ。
まあ、隣にいたのが西谷ってのもあるんだろうけど。
あっという間にあんまんを完食したAに肉まんを渡す。
「ありがとうございますっ」
花が咲きそうな笑顔に苦笑する。
この子は今日の目的わかっているのかなあ……?
完全に反省会が目的だと思っている鈍ちんに、
こっそりため息を吐いた。
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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてタヒぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星蛍 | 作成日時:2015年3月22日 17時