＊114話「田中という男」 ページ30
翔ちゃんのスパイクにブロックがついてくるのを見て、
やっぱりばれたのだと気づく。
まあ、ばれたところで何のそのと思って鷹を括るが……。
前のめりになったサーブトスを上手くランダに切り替え、レシーブを乱すも
影山君が狙われてファーストタッチのため、トスがあげられず
ドシャットをくらう。
とっさのピンチをチャンスに変える。
「試合慣れしてるな」
流石の一言につきる。
なんて感心していたら、及川さんのサーブ。
次は誰を狙うのだろう……。
自然と手に持っているノートを握り締める。
ボールが向かう先には田中。
腕ごとはじかれ、サービスエースをとられる。
速攻でタイムアウトを取るも、
全く集中力を切らしていない及川さん。
ボールをなんとかあげてもダイレクトで打たれる。
また上にあげるも、追い打ちをかけるかのようにドシャット。
「繋ぎの命のバレーで、肝心要のレシーブをミスっているときの
あの罪悪感と孤独感は尋常じゃない」
「しかも、そこに追い打ちのドシャット。
あの坊主、大丈夫か……？」
心配する二人の言葉を聞きながら、
いつもの田中を思い出す。
「……大丈夫ですよ」
「え？」
「田中は大丈夫です」
そういった瞬間、思いっきり両頬を自分でびんたする田中。
それを見て安心する。
「田中はすぐ挑発にのるし、単純ですけど」
及川さんのサーブを体で受け止め、なんとか返す。
いいところへ返り、スパイクを打たれるも
夕がナイスレシーブでボールをあげる。
「崖っぷちに立ってもテンションを落とすことはないです」
レフトォォォッとトスを呼ぶ田中。
三枚ブロックが立ちはだかるもストレートを打ち抜く。
「おお、自分で流れを切った！！」
ほら、田中は大丈夫。
＊115話「焦り」→←＊113話「実年齢と外見は伴わない？」
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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (
レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてﾀﾋぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2015年3月22日 17時
