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*113話「実年齢と外見は伴わない?」 ページ29

ツー返しでいい感じにやり返した影山君だったが、
サーブでホームランをかまし、プラマイゼロにした。


「威力はすごいんだけどなあ。
あとはコントロールかな」


影山→サーブ、コントロールとノートへ書く。


「それじゃあ、お手本を見せてあげよう」


ノートから顔をあげるとそんなことを言っている及川さん。

強烈なサーブが夕の方へ飛んでくる。


「夕っ」


思わず叫ぶが、綺麗にセッターへ返した夕。

影山君が視線フェイントでブロッカーを惑わせ、翔ちゃんが決めた。


「見たな、今。ライトの方」

「おう。視線でひっかけるのは
音駒のセッターがやってたな。そういや」

「加えるのは良いけど、もう少し自然にできないかなあ。
若干、わざとらしい……」


嶋田さんたちの会話に参加しながら、試合を観戦する。

うん。やっぱ、誰かと一緒の方が楽しいよね。
前は英君がいたけど、敵同士で落ち着かなかったからなあ……。


そんなこんなで試合が進んでいった。









別段流れが烏野にきていない変なタイミングで
青葉城西がタイムアウトをとった。


「どうしたんだ?」

「さあ?」


タイム直前に浮かべた及川さんの不敵な笑み。
もしかしたら、気づいたかも……。

まあ、単純な合図だし、いくらでも融通が利くから
そこまで焦ることでもないと思う。


だが、その後から青葉城西がしかけてきた。


「及川くんみたいに強いサーブを打っていないのに、
相手が取れないのはなんで?」


隣りにいた、女子大生っぽい人たちの声が聞えた。


「おっほん。あー、それはですね」


滝ノ上さんがわざとらしい咳とともに説明し始める。

優しいな。


「セッターは後衛にいるとき、サーブがいる瞬間まで
前衛の選手より前に出てちゃあいけないのね。
だから、相手がサーブを打つと同時にネット際まで
素早く移動しなくちゃいけないんだ」

「そういう人が交錯する場所は
レシーブに入るのが遅れたりしてミスしやすいんです」

「そう。でも、くる場所さえわかったら
取れないサーブじゃない」


狙われていた旭さんがボールをあげて、
そのまま烏野が得点する。


なるほどと納得する彼女さんたち。

でも、滝ノ上さんをおじさんと言ってお礼をいうので
思わず嶋田さんと笑ってしまう。


「俺、そんなに老けて見える?」

「え、いや、その……あははは」

「笑って誤魔化されてるぞ、どんまい」

*114話「田中という男」→←*112話「三回戦」



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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてタヒぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蛍 | 作成日時:2015年3月22日 17時

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