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*112話「三回戦」 ページ28

部員数が多く、応援も多い青葉城西サイド。
一方、烏野陣営は私一人。

寂しいなあと思っていると、


「あれ? 烏野の」

「お、そういえばマネージャーは二人いたな」


後ろから声がして振り向けば、チーム町内会の……。


「嶋田さんと滝ノ上さん?」

「おう!」

「そういう君は確か……」

「あ、二年の大和です」


今更ながら、自己紹介をしてよろしくと言う私達。


ていうか、君はって……
言っちゃ悪いですが、滝ノ上さん。
親父くさいです。

そう思ったのは私だけではないらしく。


「お前、その言い方おっさんクサいぞ」

「げっ、まじか……」


嶋田さんに突っこまれて落ち込む滝ノ上さん。


一回戦とは違い、これなら絡まれることもないのに安心し、
加えて応援が一人じゃないことを嬉しく思う。

和んでいると、試合開始の挨拶が聞え、
慌てて視線をコートにうつした。







影山君が及川さんをやたら意識していることに
ちょっと不安を覚えながら、試合を見る。

月島君をサーブから始まり、英君をレシーブ後、
前衛が二人飛び出してきた。


「前衛二人飛び出してきた!!」

「誰で使う?!」


さあ、誰だと思ったとき、
堂々とした及川さんのツーアタックが決まった。

それはもう、落とすとかじゃなくて
叩いてましたよ完全に……。


「初っ端からツーとは」


不敵に先制をかました及川さんに何か言われたのか、
カチンと来ているみんな。

相手の思惑にはまんなきゃいいけど……。
主に馬鹿二人。


大丈夫かなあと思っていれば、案の定、

二回目のツーアタックを囮にしたセットアップに引っかかり
岩泉さんをフリーにしてしまい、二点目を許す。


及川さん、すごいな。


青葉城西の二番の人のサーブを夕が綺麗にレシーブする。

翔ちゃんが飛び出しながら、田中も入ってくる。
加えて、翔ちゃんの後ろからは旭さん。

パイプかなと思ったとき、
ボールが静かに青葉城西側へ落ちた。


「つ、ツーでやり返したっ!!」


負けず嫌いだなあと苦笑すれば、笑顔で。


「もっとやれー」


と煽る孝先輩の声が聞こえた。



最近、全開だよね。あの人……。

*113話「実年齢と外見は伴わない?」→←*111話「精神年齢低すぎ」



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星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてタヒぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星蛍 | 作成日時:2015年3月22日 17時

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