*126話「東京遠征」 ページ42
「行きますよねっ」
体育館に繋がる廊下を歩いていると、武田先生の声がした。
何事かと、体育館へ向かうとドア入口にいる武田先生を
囲むようにして集まっているバレー部のみんな。
うわ、久しぶりかも……
驚かさないように声をかけようとしたとき、
武田先生の声と被った。
「東京っ」
そう言われて思い出すのは、真っ赤なジャージ軍団。
「東京ってもしかして……音駒、ですか?!」
「練習試合っすか……?」
呆けているみんなに、立ち上がった武田先生が答える。
「うん。でも、今回は音駒だけじゃないんだ。
梟谷学園グループ」
「え、梟谷?!」
思わず大きな声を出してしまい、
武田先生だけでなくみんなに驚かれる。
「うお、大和っ」
「いつからそこにいたんだ?」
「わ、わりと最初からいたんですけど……」
武田先生に隠れて見えなかったのか、
そんなことを言われ、ちょっとへこむ。
いや、でもそれより……
「梟谷って全国でも有名な強豪校ですよね?」
「うん、そうなんだ。音駒を含む関東の数校でできているグループで、
普段から練習試合などを盛んに行っているそうなのですが」
説明しながら、自分のティッシュで鼻血を止める先生。
「今回、猫又監督の計らいでその合同練習試合に、
烏野も参加させてもらえるようになりました」
「「おおぉぉ!!」」
「そういうグループは昔から積み上げてきた関係性みたいなもんでできているから、
伝手なしでは中々入れるもんではないんだが、猫又監督に感謝だな」
「ですね」
コーチの言葉に頷く私。
話しってこれのことか……。
抜け出してきてよかったかも。
デスクに積み重なった書類の束に遠い目をする。
「あと、またしつこく頼んでくれたであろう先生にもな」
その言葉にはっとし、
謙遜する先生に、みんなでお礼を言った。
372人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星蛍(プロフ) - 琴音さん» あちゃー。やっぱりありましたか(汗)。すみませんが、書き方の統一を優先しているので、シリーズが完結次第、誤字修正をしていきます。教えたくださり、ありがとうございます。 (2019年4月1日 20時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
琴音(プロフ) - いっぱい間違えてますね。月バリが月バレとか月バスになってたり、聞いてきたが聞いて生きたとか、久藤が久遠だったりまだまだありますけどw (2019年3月31日 17時) (レス) id: f776e23ba8 (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてタヒぬ←w(プロフ) - 正しくはコンクリート出身、日向翔陽です。貴方をぶっ倒して全国へ行きます。だったような… (2016年7月5日 22時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星蛍 | 作成日時:2015年3月22日 17時