【HQ】烏に紛れている鷹【烏野】

＊17話「泣くよ？」 ページ19

部活をしていると、
ドアが開かれ武ちゃん先生が入ってきた。


「みんないるかい？」

「お疲れ様です」

「「「お疲れ様です」」」


大地さんの掛け声と共に挨拶を返す。

武ちゃん先生はニコリと笑って
挨拶を返してくれた。


「はい、お疲れ。ところでみんな、
GWなんだけど今年もやるよね？」


あ、そういえばもうすぐGWだったなあ。

と、いうことは......。



“ゴールデンウイーク合宿！！”



合宿と聞いて、目を輝かせる日向くん。
可愛いなあ。

微笑ましく見ていると、大地さんが答えた。


「はい、まだまだ練習不足なので」

「じゃあ、今年もばっちり(鬼の)強化メニュー
を考えておきますね」


大地さんの言葉に続き、私がそういえば
1年生以外の人達が青ざめた。

ん？


「なんですか？ その顔は......」


ジトッとした目で見回せば、全員目をそらした。

その様子に大地さんが苦笑した。


「大和、ほどほどにな」

「大丈夫です。通常の三倍ですから」


シレッと伝えてやれば、
月島君と山口君は理解したのか真っ青になっていた。

反対に目を輝かせた日向君と影山君。

思っても見ない反応に、こちらが首を傾げる。
まあ、嫌がられるよりはいいか。





そう、何を隠そう。

去年から合宿のメニューは私が考案した、



“全員レベルアップだよ？！ 鬼も泣いちゃう地獄の強化メニュー作戦”



を、行っているのであります。

ふふっ、楽しみだなあ。






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(す、スガさん、Aが黒い笑みを浮かべてるんすけど！！)

(あー、今年も生きていられるさきっと)

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