クリスマスが今年もやって来た (この想いの結末は) side you ページ6
クリスマスイブ当日の朝。
「………」
スマホの目覚ましを止めて起き上がった私は
ベッドサイドに置かれてる靴下に途方に暮れる。
枕元にプレゼントを置くのを盛大にネタバレした私に
太輔がベッドサイドにわざわざ靴下を置いていた。
さすがに凹む。
絶対からかってるでしょ。
「A?どした?」
起きてもベッドから動かない私に太輔が声を掛けてきた。
「太輔のバカ」
「え?なんで?」
「バカにしてるでしょ」
「ん?何が?」
太輔がびっくりして起きて私の目線の先を見て「あぁ」って呟いて
「サンタさんがあわてんぼうだから、Aと間違えないように目印置いたの」
太輔は言うけど。
完全に私のテンションは下がりまくったし
太輔は優しさで楽しみにしてるのを伝えてくれてるかもだけど
もう嫌だ。
「サンタさん、来ないらしいよ」
プレゼントは普通に渡そう。
繁忙期にこんな事しようとしたからいけないんだよ。
もうやらない。
昨日の夜は忙し過ぎてご飯食べながら寝落ちして
クリスマスイブの仕事をしてるの夢を見てたからてっきりイブは越えたと思って寝ぼけてた私が悪いんだけど。
それにしたって、わざわざ靴下置くなんて。
「えー、めちゃくちゃ楽しみにしてたのに。サンタさんが俺とAを間違えないように目印まで置いたのに」
「サンタさんそこまで馬鹿じゃないもんっ!」
クスクス楽しそうに笑う太輔に腹が立って泣きそうになる。
自分が悪いけど
本当にクリスマスが嫌いになりそう。
「え、だってAのサンタさんもあわてんぼうじゃない?」
太輔が訳の分からない事を言うと
「ほら、今日はまだクリスマスイブなのにもうココに置いてるじゃん」
枕を少しズラしたソコには小さいラッピング。
「え……っ」
「俺のサンタさんもAのサンタさんもあわてんぼうだね」
なんて言うからようやく太輔が私に合わせてくれた事を理解した。
嬉しくてベッドにまた入って太輔に抱きつくと
「ホントは枕の上に置いてたんだけどね。いつの間にかココにあって俺も実は焦ってた」
実は太輔も焦ってたことを教えてくれるから
私の恥ずかしさが半減する感じになる。
「太輔、大好き」
「あはは、単純なサンタさんで良かった」
「うん。チョロいの」
優しく抱き返してくれる太輔は
「今日の夜、楽しみだね」
イケボで言うから今から夜が楽しみになる。
たくさん甘えるから覚悟してね?
…END…
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MOE(プロフ) - やっぱりライブですもんね✨やってみたいです✌️ (5月4日 10時) (レス) id: 2aac566798 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - MOEさん» ありがとうございます!オタク全開なので私のストレス発散を紹介してみました。好きなセトリのライブを部屋暗くしてペンラだけつけて見るのは目には良くないけど気分転換になるのでオススメです☆ (5月4日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
MOE(プロフ) - やっぱりいいなぁ。『この想いの結末は』は!!いつもありがとうございます。 (5月3日 23時) (レス) @page47 id: 2aac566798 (このIDを非表示/違反報告)
MOE(プロフ) - 楽しみにさせていただきます! (12月24日 17時) (レス) id: b0f3ec1fc6 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - MOEさん» 気に入っていただけて良かったです!久しぶりに書くってなったらサクッとしたの書きたくなって書きました。連載もボチボチ書きます!(多分) コメントありがとうございました! (12月24日 10時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2023年12月24日 3時