Quite Talk 3

夢。 1 (サイボーグな彼女) ページ36

今日は久々のオフ。



起きて、ご飯を作ってると

「……はよ」

寝癖爆発でお腹をかきながらキッチンにやってくる宏光。



「今朝、何？」

「雑炊」

「まじ？最高」



でしょうね、あなたは二日酔いなんだろうから。

後ろから抱きついてきてるけど
私、あなたのいびきで若干寝不足だからね。



「水のむ？常温のあるよ」

「さんきゅ」



抱きついてる腕を解いてくれるから
手を伸ばして水とコップを手にする。



「ブドウ糖は？」

「んー………今はいいかな。雑炊食って少ししても変わらなかったら食うかなー」

「食べておけば？」

「んーー………」



あ、だるそう。
これ以上絡むのやめておこう。

少しそっとしておこうかな。



テレビを見ながら黙って朝ごはんを食べて
私は洗濯と掃除を初めて、少ししてリビングに目をやると
宏光がぼーっとテレビを見てて。



リビングのテーブルにブドウ糖と水を置いてから
洗濯を干したり掃除がひと段落してふとまたリビングに目をやると
宏光がソファでクッションを抱えて寝てる。



眠いならおうちで寝ればいいのに、うちで寝るんだ、ってツッコミつつ
宏光の頭を撫でて「お疲れ様」って呟いて
こっちに宏光が居るなら宏光の部屋の掃除してくるか、と部屋をそのままにして出かける。

宏光の部屋の掃除をしてスーパーで買い物をして帰ったら
さすがにちょっと疲れてきた。



シャワーを浴びてリビングに戻ると
宏光はまだソファで爆睡中。



私も眠いなぁ………

宏光の寝てるところに近づいてみた。



宏光のそばで座って寝顔を眺める。



可愛い寝顔。

ぷっくりした唇、
整った肌。

ここまで爆睡されちゃうと
自分の家じゃなくてうちに来てゆっくりしてくれるとか
それはそれでうちが落ち着くって思ってくれてていいな、って思ってきた。



宏光の腕をそっと持ち上げて
勝手に腕の中に入る。

あったかいな。
ニヤニヤしちゃう。

宏光が見てなくて良かった。



ソファにもたれて宏光の寝顔を眺めてたら
ものすごく落ち着いてきて。



このまま寝たら首痛くなるな、とか
腰も痛くなるかもな、とか思ったけど
宏光の顔を見ながら腕に包まれていたいなって思ったら
宏光の体温や香りが心地よくて眠くなってきて。



いつの間にか目を閉じていた。

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