お互い様 3 (それぞれの話「One Night…？」) ページ32
中に入ると、ニカに電話をした。
1コールで出るニカは
『A、ホントごめん！今どこ？』
すごく切羽詰まった声。
そんなに必死になるくらいなら
何で昨日飲むの我慢してくれなかったんだろう。
「分かんない。ニカが探して」
『え、イルミネーションのとこ、来てくれたんだよね』
「そうだけど、初めて来たからいまどこかなんて知らないもん」
やっぱりムカつく。
だからまた電話を切ろうとしたら
「いた！」
すぐにするニカの声。
そして私に一直線に走ってきたニカは私をギュッて抱き締める。
「ごめん！本当にごめん！！」
「やだ。知らない。最低。今日に限って寝坊とか」
「ごめん！もうごめんしか言えない！なんも言い訳できない」
まぁまぁ人目もあるから周りからジロジロ見られてるけど
ニカはそれすら気にしない。
「楽しみにしてたのに、お出かけ」
口にしたら悲しくなった。
玉ちゃんとのお出かけは楽しかった。
でもニカも居たらもっと楽しかったのに。
「うん。ごめん」
「お友達とお出かけしたいなら、そうして」
「友達とも出かけたいけど、Aとも出かけたいの」
欲張りなニカらしい発言。
ニカは友達と私どっちが大事かなんて決められないし
私も、きっと友達もそんなの分かってる。
腕を解くニカは私の顔を見て
「良かったぁ、会ってくれて」
私が避けまくることも想定してたみたい。
ホッとした顔をしてる。
「玉ちゃんが待ってるから戻ろ」
ニカに声をかけたら
「タマは隣のアウトレット行ってるからしばらく戻らないよ」
なんて、いつの間にか連絡取ってたみたい。
「少し見て回ろ」
優しい声で言うとニカは私の手を取って歩き出す。
その手の温かさにホッとしたら
さっきまで玉ちゃんと楽しかったのに、やっぱりニカと一緒が良かった気持ちが溢れてきて
涙で視界が滲む。
ニカが先を歩いてて良かった。
泣いてるのバレないし。
でも鼻を啜ったら結局バレて
立ち止まって涙を拭ってくれる。
「本当に、ごめん」
悲しそうな声に、ニカが反省してるのが分かる。
「昨日、友達と飲んでただけじゃなくて、予約してたの」
ニカは言うと、スマホを見せてくる。
キャンプ場の予約完了画面。
日付は
「私の、誕生日……」
「うん。ここ、予約なかなか取れなくて、友達みんなでスマホとパソコンで取ってたの」
気まずそうにニカは行った。
ニカは、私も忘れてた約束を
守ろうとしてたんだ。
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MOE(プロフ) - やっぱりライブですもんね✨やってみたいです✌️ (5月4日 10時) (
レス) id: 2aac566798 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - MOEさん» ありがとうございます！オタク全開なので私のストレス発散を紹介してみました。好きなセトリのライブを部屋暗くしてペンラだけつけて見るのは目には良くないけど気分転換になるのでオススメです☆ (5月4日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
MOE(プロフ) - やっぱりいいなぁ。『この想いの結末は』は！！いつもありがとうございます。 (5月3日 23時) (レス) @page47 id: 2aac566798 (このIDを非表示/違反報告)
MOE(プロフ) - 楽しみにさせていただきます！ (12月24日 17時) (レス) id: b0f3ec1fc6 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - MOEさん» 気に入っていただけて良かったです！久しぶりに書くってなったらサクッとしたの書きたくなって書きました。連載もボチボチ書きます！(多分) コメントありがとうございました！ (12月24日 10時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2023年12月24日 3時
