Quite Talk 3

おな(・ω・)すい 9 (太陽の当たる場所) side 2 ページ27

Aの胸の中は
同じボディソープと同じ洗剤で洗濯をしてるのに何だか甘い香り。



温かいし、ふわふわで
めちゃくちゃ癒される。



Aが少し距離取ってた理由が
からかいたくてついた嘘だって分かったら
申し訳ないと思うと同時にAが愛しくて。



「最近、Aが甘えてこないからつまんなかった」

「甘えてキスしたじゃん」

「足りるわけないじゃん。あんな一瞬で」



スラスラと甘えた言葉が出てくる。
そんな俺に

「ホント、勝手だね」

Aが呆れてる。



「でも嫌いじゃないでしょ」

「まぁね。ニカらしくて笑っちゃう」



クスクス笑ってAが俺の頭を撫でるから
究極に気持ちいい。



「あーー、やば。癒される」

「そう？」

「寝そう」

「寝なよ」

「やだ。話す」

「だーかーらー、明日仕事でしょ？」



クスクス笑うAの声や振動や体温が心地良くて
マジでこのまま寝ちゃうな。



「あのね」

「うん？」

「Aとくっついて寝るの、ホントは好きだからね」



寝そうになる俺の背中を何も言わずにぽんぽんするAに

「好きだからね、Aの事も」

「はいはい」

念を押すと流されるけど。



Aが、チュッ、と音を立てておでこにキスしてくれたから
多分伝わってる。



寝そうになった時に

「私は、ニカがいてくれれば、それだけでいいよ」

ふとAが言う。



「会えなかった時と比べたらいま幸せだから」



Aは言うけど
それって俺たちがどん底だった時のことで。

それって
その時に比べてないと幸せじゃない、みたいに聞こえない？



ただ、分かったことがある。

好きな人の胸元ってめちゃくちゃ癒される。
よくAがココにくっつく気持ちが良く分かった。

コレはヤバい。



「ワガママ言っていい？」

「なに？」

「今日、夕飯作って。一緒に食べたい」



なんならAも食べたい。

仕事休みならいまから襲いたいくらい。



「なに食べたい？」

「A」

「は？」

「あーーー、Aとイチャつきたい」



だめ、もうAが足りない。

でも睡魔には勝てなくて
意識を手放した。



目が覚めてもAは俺を抱き締めてくれてて
朝特有のムラッとする感じがヤバい。



取り返しがつかなくなるまえにシャワー行こ。



のそのそと起き上がったら

「ん………」

Aが起きて。



「まだ早いよ？」

「シャワー、一緒に行く」



声をかけたら意外な返しをされて
結局イチャイチャした。

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