Quite Talk 3

おな(・ω・)すい 2 (太陽の当たる場所) side 2 ページ20

飲んでバラエティチェックしてベッドに入ると
Aは爆睡中。



あれだけ怒らせたのに、普通に寝てるとか
絶対おかしい。

すやすや寝てるAの寝顔を眺める。



こうやってゆっくりAの顔見るの久しぶりだな。

ってことは、同じようにAも俺の顔あんまり見てないって思ってるかも。
起きて喋ってるAを見るのなんて、もっと無いのに。



なのに怒っちゃった。



「ごめん」



寝てて気づかないだろうけど謝ってほっぺに触れる。



俺が寂しい、って思ってるなら
きっとAも寂しいと思ってるだろう。

明日、元気無かったりしたらどーしよ。



………と、思ってたんだけど。





「おはよーー！！」



起きると朝から元気なA。

これ、俺が昨日怒ったこと全然気にしてないじゃん。



「今日の夜は？」

「んー、多分いつもの友達と飲む」

「そっか！」



Aが元気なら心配無いし
今日は早く仕事終わるし友達と飲んでこよー、と思って言うと
ニコッと笑うAは

「じゃあ、私も今日はご飯食べて帰ってくる」

そう言うとパタパタと洗面所に行く。



え？『じゃあ』って何？
誰と？どこに？

それとも1人？



なんて聞くのダサいけど
めちゃくちゃ気になる。

でも俺はいつもの友達か後輩ってAは分かってるはずなのに
何でAは誰ととかどこ行くとか言ってくれないの？



戻ってきたら聞こう、って思ってたら

「いってきまーす！」

そのまま出ちゃうA。



え！

「ねぇっ！待って！」

慌てて玄関に行ったけどもうAは出かけた後。



LINEで聞くのもなー、なんて思って
そのまま仕事に行って大将のトコで飲むことにした。



友達と飲んでたくさん笑ってからトイレに行くと
カウンターにはAとミツのマネージャー。

あ、飲むのってミツマネとだったんだ。

ミツマネと大将と何だか楽しそうにAが笑ってるのが見えて
慌てて隠れる。



なんだ。

俺居なくても、A、元気じゃん。



Aが目を逸らしたタイミングでトイレに行くと
ちょうど誰かが入ってる。

じゃあ戻ろうかな、と思ったタイミングで
Aがミツマネと話し始めてこっちに顔が向くから何となく隠れた。



何もやましい事ないのに。



大将が奥に引っ込んだらAの顔はさっきと違って
すんっ、て真顔になってる。

「ありがとうございます、合わせてくれて」

「いえ」

ミツマネと急に深刻な声になってる。



何なに？

どうしたの？

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