嘘だらけの婚約者 その後 18 -side Y- ページ10
俺たちのところに
天使が2人舞い降りてきてから3年後。
「ママー!今日夕飯何?」
「パパのオムライスだよー」
「やった!ママのご飯じゃないんだ!」
「ちょっと!それどういう意味っ!?」
キッチンで夕飯を作ってると
リビングから聞こえる愛息子とAの会話に笑いそうになる。
そして
「私はママの作るプリン大好きっ」
「ありがとうー、ママも
フォローが上手な愛娘の声とAに
「え!俺もママ好きだし!!」
「ママは
「やったぁ!良かったね、パピー」
3人の楽しそうな笑い声とパピーがしっぽを振っているだろう光景が目に浮かんで
ほっこりする。
双子には男の子には拓実、女の子には洋実と名付けた。
会話からわかるように拓実はAに洋実は俺に性格が似てる。
ミツが「洋実は俺の名前とほとんど一緒じゃん」って喜んでるし
洋実はめちゃくちゃミツに懐いてる。
「パパの事も大好きだよー」
リビングから少し声を張ったAの声がして。
「はいはい」
答えると
「ねぇ!パパは!?ママの事好き!?」
Aから声がして笑っちゃう。
「あはは!ママ、パパにあしらわれてるー」
「もうっ!拓実はどこでそんな言葉覚えてくるの!?」
3人の楽しそうな笑い声が聞こえて
幸せ過ぎて泣きそうになる。
「パパはママの事大好きだよ?この前パパはママがいないと泣いちゃう、ママが大好き、って洋実に教えてくれたよ」
「え、そうなの?」
「うん。だから大丈夫」
洋実がナイショにしてた事を教えちゃうし
「そうだよー、パパはママがお出掛けしてておうちにいない時すごく寂しそうだよ」
って拓実も告げ口するし結局双子はママに甘い。
そして
「ふふっ、そうなんだー?」
嬉しそうなAはさらに俺に甘い。
幸せな家族に囲まれて俺は世界一幸せだ。
「出来たよー」
「「「はーい」」」
リビングからやってくるAたち。
Aと目が合うと
「渉、いつもありがとう」
ニコッて笑うAが愛しくて。
これからもずっと
支え合って暮らしたいな、って思う。
近づくAにチュッ、とキスをすると
Aもキスを仕返してくれて。
「好き、渉」
「ん、好きだよ、A」
拓実たちがキャーキャー囃し立てる中で微笑み合う俺たちは
とても幸せだ。
これからも、ずっと、
おそらく永遠に。
〜END〜
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作者名:shizu | 作成日時:2023年4月17日 0時