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秘めた想い その後 19 -side T- ページ16

Aがえっちなことしてないのに

「玉森くんの事、ずっと大好きなの」

切なそうに、心から言われたら堪らなかった。



ものすごく嬉しくて
めっちゃくちゃデレデレした顔でAの涙を拭う。



「ならもう我慢しちゃだめ。会いたい時は言って?」

「玉森くんが困ると思って……」

「一度でもAが来るって言って『困る』って言った事あった?」

「ないよ。でも玉森くんはずっと寝てたから邪魔しちゃいけないかな、って……」



Aがまたみるみる涙目になるから
また泣かせちゃうのは嫌だったからその前にキスをした。
めちゃくちゃ甘いやつ。

舌を絡めたり、歯列なぞったり、唇をはむはむしたり。



Aは泣かなくなったけど蕩けた顔をしてくるから
あぁ、泣かさないで済んだってホッとする。



「Aと居るのが幸せ過ぎて寝ちゃったんだよね。ごめんね?」

「そうなの?……なら、もう我慢しない」

「ん、俺も会いたくなったら『会いたい』って言うか、こーやって勝手に来ちゃう」

「私もそうする。さっそく明日行こうかな」

「え、俺ここに居るのに?」



クスクス笑い合ったら幸せで。

どちらともなくキスをするとそのままお互い服を捲って
体を触りあって。



いっぱいえっちな事しちゃう。



シャワーを浴びる前に荷物からパンツや着替えを出してると

「それにしても玉森くん、今日は荷物多いね」

Aがまだ体がしんどいのかベッドに寝転がったまま体だけ乗り出して聞いてくる。



「うん、いつでもここに来れるように少し多めに着替えとか持ってきた」

「え、今もあるよね?」

「暑い時のと寒い時のも追加したの」



あと、渡しておきたかったもの。
Aにカバンと別で持っていたもの。

「あと、これね」

その大きい袋を渡す。



「なぁに?これ」

「開けてみてよ」

「……?」



袋から出てきたペンギンのぬいぐるみを見るAはキョトンとしてる。



「ぬいぐるみ?」

「そう、ペンギンさんの」

「………」



裸のままのAは体を起こしてしばらくペンギンを眺めてから

「可愛いね」

完全にお世辞な感じで言うから笑う。



「思ってないやつじゃん」

「可愛いよ?ただ、何でかなって」

「これは『玉森くん』って名前のペンギンさんなの」

「『玉森くん』?」



不思議そうに俺を見るAに

「寂しい時はこの子抱っこして元気出して」

伝えると柔らかく笑って

「………大切にするね」

嬉しそうに言ってくれた。

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深雪(プロフ) - 嘘だらけの婚約者、その後の話が読みたかったので嬉しいです。 (2022年11月21日 0時) (レス) @page28 id: a8c1d7b9de (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - pupupupu8887さん» コメント気づいてませんでした!ごめんなさい💦 横尾さん編もようやく始まりましたので是非! (2022年11月8日 20時) (レス) @page26 id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
pupupupu8887(プロフ) - いつも更新が楽しみです❤︎ (2022年9月25日 9時) (レス) @page2 id: e7fcebeb01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2022年9月25日 7時

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