つぎの一歩 10 -side T- ページ10
「ごめんなさい！ホント、ちょっと休憩のつもりだったのに！」
Aちゃんが慌ててる。
寝ちゃったのは構わない。
構わないけど
お仕事大変だったのかな。
「…ごめんね、無理にお願いしてた？」
「ううん、昨日ドラマをイッキ見しちゃったら寝不足で……」
恥ずかしそうにAちゃんが言う。
そっか、なら良かった。
お仕事が忙しいとかだと申し訳ないんだけど
「あー、なら良かった。無理させたかなと思って」
「ううん！それは全然大丈夫！」
ニッコリ笑うAちゃんは
後は帰るだけなのか
お手紙を書こうとしてたみたいで手元にペンとノートがある。
「ね、Aちゃんこれからご飯？」
「うん、今日はにぃも帰り早いらしくて家で食べる準備してきた」
Aちゃんが言うから。
ミツ1人ならいいじゃん。
さっきまで7人で仕事してたからミツももう家に帰ってるはず。
ミツに電話を掛けると出ないから留守電にメッセージを残す。
「やっほーミツー。Aちゃんご飯食べさせて帰らせるからよろしくねー」
「え、裕太くん？」
止めようとしてるAちゃんに電話を切って微笑むと
「じゃ、一緒に食べよ？」
諦めたのかAちゃんが
「……あと一人分なら何か作ろっか」
冷蔵庫に向かった。
うちにあるもので
お味噌汁や野菜炒めとかを作ったAちゃんと
初めて2人きりでご飯を食べる。
うちに居るとか新鮮で
慣れた手つきでキッチンを使ったりお皿を出してくれてるのを見ると
本当にうちでお仕事してくれてるんだ、って改めて分かる。
「なんのドラマイッキ見したの？」
「えっとね……」
教えてくれたドラマが
ニカがさっき楽屋で「めちゃくちゃ面白い！」って熱弁してたドラマで。
「……もしかして、ニカのオススメ？」
聞いてみるとAちゃんが耳まで赤くなった。
………わかりやすい。
「ふぅーん、やっぱり」
「……別に、夕飯賭けてるだけだから」
「その割には3話1気に見たんだ。ニカ言ってたよ？ただの恋愛ドラマだけじゃなくて面白かったって」
「そうなんだ」
そう呟くAちゃんが少し残念そうに言ってるように見えたのは
薦めてるのが自分だけにじゃなかったのが寂しかったのかな。
え、Aちゃん
めちゃくちゃニカが好きじゃん。
「へーー…」
意味ありげにAちゃんを見るとAちゃんは
「………違うから」
俺から目を逸らして言うから。
ものすごーーーーく悔しいし
ニカが羨ましい。
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shizu(プロフ) - おゆもゆさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつになりますが更新していくのでまた是非★1日1話を目標にしてますが先週ほぼ更新出来てません(笑)頑張りますー！ (2022年6月7日 12時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
おゆもゆ(プロフ) - こんばんは！少し覗いてみようと思ったら気になってしまい更新が楽しみです！主さんのペースで更新お待ちしてます！ (2022年6月7日 2時) (レス) @page30 id: 244d304c06 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - raruwakuさん» コメントありがとうございます！のんびり更新してるので間隔があく時はものすごく開きますが💦また読みに来てください！もうすぐニカ出てきますー。 (2022年6月6日 1時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
raruwaku(プロフ) - もうすぐニカに会える🥺 (2022年6月6日 1時) (レス) @page28 id: 7c7ba63c0f (このIDを非表示/違反報告)
raruwaku(プロフ) - 初めてコメントします！いつも、更新楽しみにしています🥺頑張ってください！！ (2022年6月5日 14時) (レス) @page27 id: 7c7ba63c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2022年5月9日 22時
