つぎの一歩 38 -side 2- ページ38
寝てるAちゃんにキスした時
感じた既視感。
……なんだろう、どこか懐かしい。
お遊びや企画でメンバーにキスした時の
ミツの感触と似てたからかな。
確かめたくてAちゃんの肩に腕を回して
またキスしちゃう。
少し長めにキスをするけどAちゃんは起きなくて。
……何でだろう？
初めてじゃない気がする。
インフルエンザの時に見た夢が
あれは夢だし。
Aちゃんの無防備な寝顔を見てたら
久しぶりにAちゃんが近くにいる安心感で眠くなってきて
そのまま寝ちゃって
「ニカ！！」
Aちゃんの大きな声で起こされた。
2人でまた飲んでダラダラテレビを見てたら
大して何もしてないのにお腹が空いてくる。
「ありえないんだけどさ、お腹空いてこない？」
「…お昼食べてから何もしてないのにね」
Aちゃんと2人で顔を見合わせて笑う。
そんな時間も幸せで。
キッチンカウンターに移動すると
「本当はね、この天ぷら昨日にぃと食べる予定だったんだ」
追加の天ぷらを準備しながらAちゃんが言う。
「え、食べちゃっていいの？」
「うん。にぃ忘れちゃってた」
「え？ミツが？」
「昨日忙しかったみたい」
「あーー……」
ミツはただでさえドラマで忙しいのに
雑誌とかまだ俺たちにも解禁になってないプロデュースの仕事が増えたから
多分いまめちゃくちゃ忙しいんだろう。
今日も何だかすごく難しい顔をしてたし
元気無かったし。
「もしかして、それで泣いてたの？」
「それも半分。それ以外にもあってさー」
だいぶ打ち解けてきたのか
(寝てる間にキスしといて打ち解けたも何も無いかもだけど)
天ぷらを食べながら会えてなかった間の話になる。
Aちゃんは最近新しい仕事を始めて
色々大変らしい。
「いい仕事振ってくれてた所から切られて、嫌な仕事ばっかの所から依頼来て。どうしようかなー、と思ってるんだけど」
天ぷらを揚げながら話してくれるAちゃんは
困った顔をしてるけど
「受けなかったらいいんじゃない？」
何となくAちゃんは既にそのつもりなのが分かる。
「選べるなら嫌な仕事しない方がいいよ。他に何もしてない訳じゃないんだから、他の仕事しながらいい所探せばいいんじゃない？」
言うと目をパチパチさせたAちゃんは
「……そうだね」
緩く笑ってくれたから。
きっと誰かに背中を押して欲しかったんだな、って
何となく分かった。
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shizu(プロフ) - おゆもゆさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつになりますが更新していくのでまた是非★1日1話を目標にしてますが先週ほぼ更新出来てません(笑)頑張りますー！ (2022年6月7日 12時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
おゆもゆ(プロフ) - こんばんは！少し覗いてみようと思ったら気になってしまい更新が楽しみです！主さんのペースで更新お待ちしてます！ (2022年6月7日 2時) (レス) @page30 id: 244d304c06 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - raruwakuさん» コメントありがとうございます！のんびり更新してるので間隔があく時はものすごく開きますが💦また読みに来てください！もうすぐニカ出てきますー。 (2022年6月6日 1時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
raruwaku(プロフ) - もうすぐニカに会える🥺 (2022年6月6日 1時) (レス) @page28 id: 7c7ba63c0f (このIDを非表示/違反報告)
raruwaku(プロフ) - 初めてコメントします！いつも、更新楽しみにしています🥺頑張ってください！！ (2022年6月5日 14時) (レス) @page27 id: 7c7ba63c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2022年5月9日 22時
