つぎの一歩 1 -side Ki- ページ1
ニカの看病から帰ってきたAは
家の事を何でもやってくれるようになった。
「買い物も余裕ー。めっちゃ楽しいっ！」
って、どんどん外に出るし
今までが嘘みたいだった。
ランニングまで初めたし
ものすごく元気だった。
そう、これは正しく空元気。
どうしてAは、こうわかりやすいんだろーか。
今度はAとは逆にニカがAに会いたいって言うし
マジでめんどくさい。
そしてある日の夕飯の途中で
「ねぇ、にぃ」
「んー？」
「私、婚活しようと思うんだけど」
って、とんでもない事を言い出した。
…………は？
「えーっと、……どーやって？」
「アプリとかで」
「『とか』ってなんだよ、そもそもダメに決まってんだろ。ぜってー危ねーから」
「………やっぱそーだよね」
発言が唐突過ぎて色々迷ってる証拠。
分かりやす過ぎて笑える。
「……………ニカと何があった？」
さすがに核心を突かせてもらうと
「何もない、ニカは関係ない」
Aはこっちを見ないで秒で答えるから分かりやすい。
「言いたくねーならいいけど。ニカがAに会いたいって言ってたぞ？御礼したいってさ」
「……最後におもてなししてもらったから十分だよ」
「それはそれ、なんだってさ」
そう言ってきたのはニカなのにAは俺を睨んでくるから
「俺を睨んでもしょーがねーだろ、怒るならニカに直接怒れよ」
ぶすーっとしてる口を摘むと
「いひゃいっ」
「生きてる証拠だ、良かったな」
「………」
尚も睨んでくるからこれは相当根深そう。
一時期ニカとAを邪魔したりしたから
気持ちが燃え上がって変な方向になっちゃったかな。
「あと、タマの件。どーするかそろそろ返事しなきゃなんだけど」
「ああ、そうだ」
Aはそういえば、みたいなテンションで。
「裕太くんに会わないならやるよ」
「ん、分かった」
「本人にもLINEしとく」
「お、助かる」
Aはスマホを触って多分タマにLINEしてる。
「来週からでいいのかな」
「ンなの本人に聞けよ」
「元はと言えばにぃとニカのせいなんだからね」
「………それは悪かったよ」
また睨むAは若干不機嫌そうな顔で
「……ホント、みんな勝手なんだから」
そう言うAの『みんな』は
きっとニカや俺が含まれてて。
「大きい案件決まるまでだからね」
Aが念を押す。
そう、Aは来週から
タマの家のハウスキーパーをする事になった。
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shizu(プロフ) - おゆもゆさん» コメントありがとうございます！ちょっとずつになりますが更新していくのでまた是非★1日1話を目標にしてますが先週ほぼ更新出来てません(笑)頑張りますー！ (2022年6月7日 12時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
おゆもゆ(プロフ) - こんばんは！少し覗いてみようと思ったら気になってしまい更新が楽しみです！主さんのペースで更新お待ちしてます！ (2022年6月7日 2時) (レス) @page30 id: 244d304c06 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - raruwakuさん» コメントありがとうございます！のんびり更新してるので間隔があく時はものすごく開きますが💦また読みに来てください！もうすぐニカ出てきますー。 (2022年6月6日 1時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
raruwaku(プロフ) - もうすぐニカに会える🥺 (2022年6月6日 1時) (レス) @page28 id: 7c7ba63c0f (このIDを非表示/違反報告)
raruwaku(プロフ) - 初めてコメントします！いつも、更新楽しみにしています🥺頑張ってください！！ (2022年6月5日 14時) (レス) @page27 id: 7c7ba63c0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2022年5月9日 22時
