太陽の当たる場所 11

after Wait for You 18 ページ31

「…これはハマる」

「でしょー？」



お風呂上がりに
まったりとベッドに横になる私とニカ。



「もはやサウナ要らないね」

「うん」

「…ってニカ何かで言ってたよね」

「あはは、見てくれてた？」



テレビだったかなー、ラジオだったかなー、
言ってたなー。

サウナ行けなくなって半身浴ハマった、って。



「ニカの事だいぶ詳しくなったよ」

「へー、そう？」

「さばらーってやつも見てるし」

「だから『さばらだぁ〜』ね」



ベッドの上で大の字になって寝転がる私たちは
まだ掛け布団が要らないくらいポカポカで。



でもニカにくっつきたいからニカに近づくと

「ん」

ニカの方から腕を回して私を引き寄せてくれるから嬉しくて。



ギュッてしがみつくと

「暑くない？」

私を気遣ってくれるニカは今日は特に優しい。



「暑いけとニカの近くに居たい」

「ふふふ、あっそ」



クスクス笑ってるけど
そんなニカにそのまま密着してるとやっぱり汗ばむから

「…汗かくから嫌じゃない？」

潔癖なニカがお風呂上がりに汗かくとか有り得ないって思ってそうなのに

「………」

ニカは黙ってるからまだ半身浴で会話すらダルいのかな、と思って自分から離れようとして体を起こそうとすると
グイッてニカが引き寄せてニカの胸に顔が乗る。



「で？今日は大丈夫な日？」

ぶっきらぼうに聞かれてなんの事か分からない私は

「は？」

キョトンとしちゃうとニカは体勢を変えて私を組み敷くと
唇を重ねて舌をねじ込んでくる。



「……んっ」



気持ち良くて声が出ちゃう。

久しぶりに自分から出る甘い声が恥ずかし過ぎて
ニカから唇を離して顔を逸らすと

「だめ」

掠れた声で囁くニカは私の顔を自分に向けてまたキスをしてくる。



さすがに意味が分かった。



実はここに戻るのを先月末じゃなくてこの時期にしたもう1つの理由が
『大丈夫な日』を迎えるから。

だからニカの背中に腕を回す。



ニカの指がシャツのボタンを外していく。

おへその辺りまで外したニカはシャツの中に手を入れてきて
胸にそっと手を重ねるとゆっくりと私の胸を大きく揉む。

「…んんっ……ッ…」

胸を触られただけで頭の奥が痺れるくらい
ニカの触り方はやっぱり気持ちいい。



唇を離すニカは

「……むしろもう一回シャワー浴びないとかもね」

囁くように言うと

「その時ついでにシーツも洗お」

なんて相変わらずな発言をするニカは
私が好きなニカのまま。



大好きだよ、ニカ。

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