after Wait for You 11 ページ17
それからアキは
しつこくガレージにやって来た。
「あの人のメンタルやばいっすね」
水野君が言う。
「Aさん居ますか？って必ず聞いてくるんですけど」
「そうなの？」
「あとこのアカウント、あの人らいしんですけど。Aさんが出てるインスタだけ必ず『いいね！』つけてます」
「え、うそ」
水野君に見せてもらうと
確かに『いいね！』をつけてきてて
「おい、俺だけ映ってんのに『いいね！』ついてねーじゃねーか」
田原先輩が怒ってる。
「元々お前のやつは『いいね！』少ねーぞ」
「…オーナーまで」
オーナーに言われてさらに落ち込む田原先輩に皆で笑ったけど
「ただなー、アイツちゃんと仕事するし急ぎの納品も対応してくれるからなー」
正直、オーナーはアキを気に入ってるっぽい。
「はい、なので今後は別に私も敢えて避ける事もないです。ただ私は嫌いなだけで分かり合う事はないですね」
「辛辣だな」「うわ、さすが」
仕事で困ったことは無いからダメではない。
ただ個人的には関わりたくはない。
田原先輩と水野君にそれぞれツッコまれるけど事実だから。
そしてそんな話をした帰り。
帰ろうとすると営業車じゃない車に乗ったアキが居た。
…アキ、バイクも辞めたんだ。
そしてエンジンを掛けて走り出すとアキもついてくる。
え、ヤだ。怖い。
家を知られるのが嫌だったから
まっすぐ帰らず叔父さんのお店に向かう。
アキも、車を降りてきた。
「ついて来ないでよ」
「ご飯一緒に食べらんない？」
「嫌」
言い合いに近い声で話してたからか
入口の引き戸が開いて充君が出てきた。
「どうしたの？……！」
一瞬でアキに気づいた充君が
「…うちの子に何か用ですか？」
グッと私を引き寄せて低い声で言う。
久しぶりに人が近いのと
充君の聞いた事がない声にドキッとしてしまった。
「久しぶりにご飯を一緒に、と思って…」
「それをAが望みましたか？」
充君が私をさらに抱き寄せて
「勝手に来たならストーカーですよ？訴えますけど」
怖い声で言うから
「…ごめんなさい、もうしません」
アキは頭を下げて帰っていく。
ホッとしたけど充君との距離の近さに戸惑ってたら
「ああ、ごめん。良かった、無事で」
充君が手を離して言うけど。
何だかいつもの充君と違うからなんかドキッとしちゃう。
「うん、ありがと」
「アイツしつこいねー」
平然としてる充君が少しカッコいい。
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yuzu_(プロフ) - 分かりました！楽しみにしてます！ (2021年12月11日 13時) (
レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - yuzu_さん» ごめんなさい、仕事がバタバタしてるのもありますが他のも更新してて…💦もう少々お待ちください<(_ _)> (2021年12月11日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - もう更新してませんか…？ (2021年12月11日 0時) (レス) @page12 id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年10月24日 16時
