太陽の当たる場所 10

after Dahlia 8 side 2 ページ8

Aと久しぶりにお風呂。

後ろから抱きしめてると
めちゃくちゃ癒されて。

胸を触って
イチャイチャしてたのに
Aはコックリコックリ船をこぎだす。



めっっちゃ可愛い。



耳やほっぺにキスしてると
んー、って気持ち良さそう。

久しぶりのAの肌の感触とかに
めちゃくちゃ襲いたくなるけど。



Aがふと姿勢を正して

「ニカ…」

深刻そうな声で呼ぶ。

「んー？」

逆にいま自分がのんびりしちゃってて
のんびり返しちゃう。



「今日、何日？」

「ん？今日は1月10日だよ」



誕生日まであと5日だよ。

なのにノープランになっちゃった。
どーしよ。



一応、次の日に休みはくれたみたいだけど。



振り返るAは何かを言いかけたようにも見えたけど
あー、って顔をして

「最近忙しかったから今日が何日か分からなくなっちゃった」

照れくさそうに笑ってる。



違う日だと思ったのかな。

「あー、俺もそーゆー時あるよ」

「曜日は分かってるよ、土曜日」

「あはは、そっか」

頭を撫でてみるとAは嬉しそうに笑って
ギュッてしがみついてきた。



やばい。

Aの胸が当たって気持ちいい。



無意識だったけど密着してるから反応しちゃって
Aが離れようとしたから
逃がさないように抱きしめる。



「やだっ、もう寝たい」

「ごめん、反応しちゃっただけだからっ」



さすがにさっきの寝そうなA見てたら
無理矢理出来ないって。



とはいえこのままだとマズイから
Aを抱きしめたまま立ち上がって

「洗いっこしよ？時短バージョン」

「え？」

「同時に洗い合うの。んで早く寝よ」

先に湯船から出てAを抱き上げて洗い場で向かい合うと
シャンプーを手にして
Aの髪の上と俺の髪の上に乗せた。



「先に終わった方が勝ちね。用意スタートっ」

Aの髪を泡立てると

「えっ！ズルいっ！背が高い分ニカの方がやりやすいじゃんっ」

腕を伸ばして慌てて俺の髪に手を伸ばして泡立てるからさすがに洗いやすいように少し屈んだりして。



「わ、シャンプー目に入った」

「え、ごめんニカ」

「ダメ。許さないっ」

ぐしゃって髪を少し乱暴に洗うと

「やだっ、私も目に入るっ」

Aが笑う。



体も洗い合ってお風呂から出ると

「明日朝何時？合わせるから朝ごはん一緒に食べよ？」

「いいの？」

「ん」

嬉しそうに笑うAにホッとしたけど。



その朝ごはんを最後に
またしばらく時間帯が合わなくなった。

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