太陽の当たる場所 10

after Dahlia 8 ページ7

ニカと仲直りすると
外から帰ってきたニカに抱きついたし
掃除もしたからシャワー浴びたいから

「お風呂入ろっか」

ニカに誘われて一緒にお風呂に入る。



「さっきAが美味しいって言ってたチョコ買ったよ」

「やった！あ、私もニカが好きな芸人さんの特番録画しといたよ」

「あ、今日だった？忘れてたー、ありがと」



何だかお互いに
結局お互いの事思って何かして。

あー、いいな、なんて思う。



ニカが入れたお湯は少し温めだから
ゆっくりお風呂に入ろうって意味だろうけど
さすがに眠くて。

湯船に浸かって緩く抱きしめられてると
いよいよ眠い。



ニカにもたれてたら

「…A？」

ニカが声をかけてくるけどもう意識が遠のきそうで。



胸をやわやわ揉まれてる、とは思うけど
抵抗する力もない。



「…ん、ニカ？」

「んー？」

「眠いよぅ……」



ものすごく気持ちいいけど
眠過ぎて。

無抵抗なのをいい事に
ニカが色々触ってくる。



「…も、やだ…」

声も甘くなっちゃうからニカはさらに調子にのって

「…気持ちいい、Aの肌」

胸の先をキュッと摘まれて
ビクッてしちゃう。



「……んー…」



気持ちいいけど眠い。

ニカの腕の中だから
幸せなんだけど。

やわやわと胸を触られてて
そのまま意識が遠くなる。



「A…？」



呼ばれてもフワフワしてて。

目を閉じちゃうとニカがギュッと抱きしめてくれて
耳や頬にキスしてくれる。



あぁ、幸せだな。

そうだね、ニカと最近こんなにイチャイチャしてなかったな。

最後はお正月休みで……



…あれ？



「ニカ…」

「んー？」

「今日、何日？」

「ん？今日は1月10日だよ」



ニカに言われて気づく。

……え？

今日が1月10日でお風呂に入れてる。

本当は生理来てるはずなのに。
お風呂に入れてるなんて。

毎月5日頃には来てるのに。



起き上がってニカを振り返って

「……」

言いかけて口を噤む。



「………どした？」



ニカが不思議そうな顔をしてるけど。



…こんな事、ニカに言っても仕方ないよね。

まだ分からないし
忙しいニカにこんな事言って
困らせるわけには。



だから

「最近忙しかったから今日が何日か分からなくなっちゃった」

笑って誤魔化すと

「あー、俺もそーゆー時あるよ」

ニカは笑ってくれた。



「曜日は分かってるよ、土曜日」

「あはは、そっか」



笑いつつも
心臓はバクバクだった。



…たまたまだよね？

遅れてるだけだよね？

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