after Dahlia 5 ページ1
「お疲れ様ー」
「お疲れ様でした」
オーナーと挨拶をし合う。
私が早く帰りたい、って言ったのもあるけど
オーナーも疲れたらしく
今日は早く帰ることになった。
早く、って言うけど定時が18時のところすでに今は21時。
昨日も一昨日も夜中だから
ここ3日の疲れでもうヘロヘロで帰るのがやっと。
ご飯いらないけど
確かお惣菜が少し残ってたな。
それ食べよ。
フラフラしながら帰ると
玄関にはニカの靴がある。
もう帰ってきてるんだ。
シャワーを浴びてリビングに向かうと
「おかえりー、早かったね」
ニカがキッチンからのんきな口調で言う。
今日も遅い？って聞いてきたのはニカでしょ？
新潟旅行ダメになったって言いたいんでしょ？
って言いたいけどそらすらしんどい。
だから
「うん」
返事だけして冷蔵庫を開けると惣菜が無くなってる。
「あ、食べちゃった」
悪びれずニカは言うけど『ニカ』って書かれた惣菜だけ残ってる。
「ならこれ、食べていい？」
「…今からのお酒のつまみにしようとしてた」
よく見るとお酒の準備をしてるニカ。
………そっか。
今から作る気にもなれないし
買いに行くのも嫌だし。
また卵かけご飯っていうのも嫌だな。
お惣菜のテンションだったからお惣菜食べたいけど
ないなら夕飯いらないや。
話だけして寝よう。
「…何か、用事だった？」
「うん、あのね…」
ニカが言いかけた時に私のスマホが鳴る。
これは着信のリズム。
反応しちゃうとニカが
「電話、どーぞ」
少し私と距離を取る。
スマホを見ると祐介くんからだった。
「はい」
『やっほー！Aちゃーんっ』
耳がキーンってなるくらいの大きな声の祐介君。
『今ねー、新潟で充といるの！明日から充も大将んとこで一緒に働くの！』
「…へー、そうなんだ」
賑やかになるな。
でも叔父さんのお店に行くの楽しみになるかも。
ニカは食器棚からグラスを出したりしてる。
けど、私のお茶碗とかは出してくれないんだ、
なんてぼんやり思った。
『来週誕生日でしょ？大将もお祝いしたいって言ってたし、その周辺で店来ない？』
その周辺か。
「うん、誕生日ももしかしたら大丈夫かも」
『やったー！じゃあよろしくーっ！じゃーねっ』
祐介君との電話が終わってスマホをしまうと
ニカが驚いてこっちを見てる。
「え、何で？」
「…あ」
そうか、ニカは
私たちが新潟行かないの知ってるって事を知らないんだ。
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shizu(プロフ) - ばーばぱぱさん» コメントありがとうございます！まだ続くので良かったら是非また読みに来てください(*^^*) (2021年9月18日 15時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ばーばぱぱ - ニカあああああああ すうううきいいいいい (すごくいい小説でした){♭・・} (2021年9月16日 16時) (レス) id: c74ffed917 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りんこさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると励みになります(^^)ニカちゃんとのカップルが本当に好きなので書いてて楽しいです。また読みに来ていただけると嬉しいです！ (2021年9月16日 8時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - こんばんは。毎回更新を楽しみにしています。キュンキュンが止まりません。2人が幸せな時間を過ごすのが、本当に見ていて幸せです。 (2021年9月15日 22時) (レス) id: e70020d567 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - ももまるさん» コメントありがとうございます！いまニカちゃんのリアコにどハマりしてて仕事は仕事で忙しいのでのんびり更新になってますが更新致しますのでまた読んでください☆応援ありがとうございます！ (2021年9月4日 10時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年9月3日 7時
