after ただ君と 4 ki ページ18
Aは本当に冷静だ。
甘えたいのに甘えない。
『マネージャー』の線を絶対引く。
限界なのは見てて分かるのに。
「ん、明日から泊まる」
「ダメでしょ、ずっとは。何書かれるかわかんないよ」
「ここ社宅あるし台本覚えるのに集中してたとか言えば良くね？」
「良いわけないでしょ」
すっげー拒絶してくる。
Aの気持ちも分かる。
だけど
「マネージャーのAはな。…Aはどーよ？」
聞いてみると案の定
「……」
黙っちゃうからやっぱ本音は居てほしーんだ。
「…毎日宏光に会えるから大丈夫」
消えそうな声でAが言う。
「会えなかったらもっと辛かったけど、仕事で会えるから。仕事で毎日会えるし、休みは一緒に福島行けるから大丈夫」
聞いた事ない消えそうな『大丈夫』が切なくて。
「ん、わかった。毎日は来ねーよ。でも来る回数増やすから」
ちゅ、って音を立てておでこにキスするとAが顔を上げて
「だ…」
『だめ』って言いかけたのか
必要ないって意味の『大丈夫』って言いかけたのか分かんねーけど
キスで塞いで言わせなくする。
唇を離すと
「宏…」
俺を止めるために『宏光』って名前で呼ぼうどしたんだろーけどまたキスで塞ぐ。
また離すと
「ねぇ、ちょっ…」
何かを言いかけるけと
表情から察するに反対する気なら聞く気はねーよ。
また唇を重ねる。
黙らせる為に唇の隙間から舌を入れ
歯列に這わせると
「…っ、ん…」
Aが反応するから逃げないよーに首に腕を回して抱きしめた。
ちゅっ、ちゅっ、てリップ音を立ててキスをするうちに
Aの体から力が抜けてきて。
Aの胸の膨らみに服の上から手を触れたタイミングで
『もうすぐお風呂が沸きます』
給湯器からアナウンス。
どちらともなく見つめ合うと
「…だって。どーする？やめる？」
すげー意地悪な質問をAにすると
「……」
黙って俺を見るAは
「お風…」
きっと『お風呂に行く』って言おうとしたんだろーけど
またAにキスして言わせなくする。
お湯は自動で止まるから。
ひとまずこっちが先。
「…んっ……」
「……っ、……ちゅっ、……」
リップ音を立てたらもう止まらない。
お互いの吐息が熱くなる。
確認することなんかねーや。
答えなんてイチイチ聞かなくてもすぐ分かんじゃん。
だからそのまま服の中に手を入れると
Aの腕が俺の背中にまわる。
ほら、やっぱ聞く必要ねーな。
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shizu(プロフ) - ごまさん» コメントありがとうございます！続編ちょこちょこ書いてますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです🍀 (2023年4月6日 7時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ごま(プロフ) - このお話本当に大好きでした。完結してくださりありがとうございます。 (2023年4月5日 0時) (レス) @page50 id: 65630f1c21 (このIDを非表示/違反報告)
智子(プロフ) - わーい！！またこの2人に会えるのですね😍楽しみに待ってます！！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 87449810a3 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - みさん» また書けるようにあっさり、それでも2人らしく終わらせてみました！コメントありがとうございます🍀幸せな気分になっていただけたなら嬉しいです❤️ (2023年3月28日 9時) (レス) id: 4bd01c80d1 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 智子さん» なんだかんだこの2人大好きなので多分ちょこちょこ書きます🍀既にいくつか書きたいので(笑) (2023年3月28日 9時) (レス) id: 4bd01c80d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年6月21日 20時
