after 二度あることは 25 ki ページ4
試写を終えて
俳優さんたちと少し話してると
急に辺りが暗くなる。
「はっ！？」
「うそっ」
びっくりしてると
「すみません、停電です！このままお待ちください！」
スタッフさんの声がする。
非常灯の明かりだけついたから
へー、そーなんだ、くらいに思って聞いてると
少しして電気がつく。
みんなホッとして辺りを見渡して
多分こーゆータイミングで一番に俺と目が合うはずのAが居ない。
…ん？
どこ行った？？
なんだか慌ただしい感じになって。
「どういう事？」「私たちにも分かりません」
なんてスタッフさんたちが話してる。
「あ！北山さん！」
スタッフさんが俺に気づいて声をかけてきて。
「はい？」
「ごめんなさい、北山さんのマネージャーさんが部屋に閉じ込められてて…」
「は！？」
アイツ今度は何やった！？
と思う自分と
Aなら何に巻き込まれてもおかしくない、なんて思ってしまってる自分がいる。
だから
「問いかけに反応はあるので、無事なんですが」
スタッフさんに言われたら
「あ、そうですか」
まぁAなら無事だろーな、って思うし慌てなかった。
「Aさんたちが居る部屋から次の話流すんですけど、そこはまだ停電してるみたいで」
「そうなんですね」
何故か冷静な自分に少し引く。
とはいえ
「とりあえず俺も安否確認していいっすか？」
「もちろんです」
スタッフさんに連れられて自分の背中で
「すみませーん、少し休憩でー！」
ADさんたちが言ってるのも
まぁそうかー、なんてのんきに思ってしまった。
Aが閉じ込められているという部屋のドアの前には人だかり。
鍵を沢山もったここの管理の人だろうか
一生懸命開けようとしてるけど鍵が合わないっぽい。
「北山さんいらっしゃいました！」
スタッフさんの声にドアまでの人だかりがザッと分かれて道が出来る。
…恥ずかしーー。
ドアをドンドン、と叩いて
「おーい、A生きてるかー？」
声を掛けると
「はい」
いつもの声がする。
「中から開かねーの？」
「はい」
「そっかー、食いもんと水は？」
「いつものブドウ糖と水があります」
「じゃ、しばらく持つな」
「はい」
「ん、じゃあもー少し待て。俺も近くに居るから」
「分かりました」
大丈夫そうで良かった。
ホッとしたけどスタッフさんは青ざめたまま。
俺たちは平気なのに。
でもさすがにもう慣れました、とまでは言わなかった。
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shizu(プロフ) - ごまさん» コメントありがとうございます！続編ちょこちょこ書いてますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです🍀 (2023年4月6日 7時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ごま(プロフ) - このお話本当に大好きでした。完結してくださりありがとうございます。 (2023年4月5日 0時) (レス) @page50 id: 65630f1c21 (このIDを非表示/違反報告)
智子(プロフ) - わーい！！またこの2人に会えるのですね😍楽しみに待ってます！！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 87449810a3 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - みさん» また書けるようにあっさり、それでも2人らしく終わらせてみました！コメントありがとうございます🍀幸せな気分になっていただけたなら嬉しいです❤️ (2023年3月28日 9時) (レス) id: 4bd01c80d1 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 智子さん» なんだかんだこの2人大好きなので多分ちょこちょこ書きます🍀既にいくつか書きたいので(笑) (2023年3月28日 9時) (レス) id: 4bd01c80d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年6月21日 20時
