4U 3 side 2 ページ50
「うまっ」
「なにこれ!」
Aちゃんおすすめの焼きおにぎりは
醤油とだしがきいてて胡麻の風味もして
中にシラスが入ってて。
めちゃくちゃ美味しかった。
「だし茶漬けにしても美味しいんだよ」
Aが言うとミツが
「うわー、それ絶対美味しいやつ!」
めちゃくちゃ反応して
「……」
ミツマネも何度も頷く。
すごいよ!
めちゃくちゃ美味しいよー!!
モリモリ食べてると襖が叩かれて
「Aちゃーん、下げるものあるー?」
祐介君が入ってきた。そして
「こら!Aちゃんはお客さんだよ!」
女将さんが後ろからパン、って頭をはたいて祐介君が「イテッ」て小さく言う。
「あはは、これは修行大変だね」
ミツが笑ってて
「ホントよー、ここから教育しないといけないんだから」
女将さんが笑って祐介君が小さくなって
Aの隣でお皿とかを黙って下げててAがコッソリそれを手伝ってる。
男の人の相手をしてるAがなんだか自然で
会社の先輩の塩対応見てたから
ミツといい祐介君といい自然なのがなんだかモヤモヤした。
「へー、Aちゃんと仲良いの?」
「幼なじみっていうか。Aちゃんのおばあちゃんちの近所に住んでて幼稚園の頃から休みの度にAちゃんが来た時は毎日遊んでました」
「へー!!」
ミツが祐介君と話してて
「一緒にお風呂も入ってたもんなー」
なんて祐介君がAに言うから
「小さい頃ね!?」
真っ赤になってAがムキになって言う。
女将さんが先に下がってから
「でもびっくりしたよー、Aちゃんがすごい人と友達でさ。彼氏に怒られない?大丈夫?」
祐介君がAに言うけど。
彼氏、ここにいますからー。
「友達だからね」
「ふーん、そっか。まぁ天下のジャニーズじゃ彼氏だって浮気出来るわけないって分かるもんねー」
返すAに祐介君が重ねた言葉が
グサッときた。
そーだよ?
そりゃそーだけどさ。
でも俺たちだって1人の人間なんだけど
職業柄仕方ないんだけど。
普通じゃない、って言われてる感じが
すごく悲しくなった。
当の祐介君は納得したのかお皿とかを持って
「じゃ!ごゆっくり!!」
って下がっていく。
パタン、と襖が閉じて
「でさー、さっきの話の続きなんだけど…」
ミツが平然と焼きおにぎりが来る前のダイビングの話に戻したけど
俺は上手く笑えてたかな。
さっきは美味しかった焼きおにぎりも
急に味がしなくなった。
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shizu(プロフ) - junkoさん» コメントありがとうございます!一文字一文字読まれると誤字脱字が酷いのがバレて心配ですが(笑)見つけ次第治してますが見つけたらまたやったな、って思っていただけたら幸いです。また読みに来てください! (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!ニカにはこんな子がそばにいてほいしな、と思って書きました。ありがとうございます! (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
junko(プロフ) - このお話大好きです。更新されるたびに大切に一文字一文字ゆっくり読んでます。これからも楽しみにしてます^_^ (2021年4月20日 1時) (レス) id: 74230b5629 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 更新ありがとうございます!素敵すぎて電車で泣いちゃいそうでした。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 0a653a5e8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2021年3月27日 14時