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4U 1 side 2 ページ46

今日は
少し早めに終わった。

Aがうちに来る予定だけど
どうしようかな。

この時間だと
俺がご飯作った方がいいかな。



スーパーの惣菜祭りもいいなー。
なんて思ってると

「……肉」

隣でミツが呟く。



「肉食いたい」

うわ言のようにミツが呟くから

「焼肉でもいけば?」

返してみると

「昨日食った。なんか違う肉食いたい」

ってハッと気付いた顔をして俺を見るミツ。



嫌な予感。



案の定ミツは

「スペアリブ食いたい!」

俺にすがりついてくる。




えーーー。

「だめ」

今日はAとご飯食べられそうだし。



「いーじゃん、行こうよ」

「だーめ」

「行こうよー、久しぶりにー」

「行かない」

「えーー」



頷かない俺にミツはじーっと俺を見る。



……あ。

これはミツの目を見ちゃダメなやつ。



逸らしたけど遅くて

「Aちゃんだな?」

ミツが周りに聞こえないようにちっちゃく呟く。



顔を逸らす俺に完全にミツはオモチャを見つけた顔をして

「へぇー…」

ニヤニヤしてスマホを手にすると何かを操作して

「もしもし?今電話大丈夫?」

電話を掛けてる。



さらに嫌な予感。



「ニカと3人でご飯しよーよ」



ミツがチラッと俺を見て言う。
え!これ絶対電話の相手Aじゃん!!



「ちょっ…!」

慌ててミツから電話を取り上げようとすると
スッとかわすミツは

「今からいつもの店に行くねー」

って電話を切る。



あーもう、Aも断ってよ。
いや、これはAも断るタイミング無かったな。

最悪なんだけどっ。



「ん、ニカ大将に電話よろしくーっ」

にこやかに笑う。



「…もー…」

電話を掛けてると

「小林ちゃーん、今日俺ニカと一緒に帰るー」

小林ちゃんに声を掛けてて。



渋々お店に行くと

「いらっしゃい!」

迎えてくれた大将の隣に若い男の子が居た。



「いらっしゃ……え!」

その若い男の子が俺らを見てびっくりしてる。



「祐介、客だぞ」

「あ、はい」



大将に言われて慌ててペコッとする祐介と呼ばれた子。

『祐介』って単語にどこか聞き覚えがあったけど。



「コイツ、俺の母さんの知り合いのとこで修行してて、うちに見習いで来ることになったんで」

「よろしくお願いします!」



大将に紹介されて爽やかに挨拶する祐介くん。



「どーも」

「よろしくお願いします」



ミツと挨拶を返して思い出した。




あ!


Aの事が好きだったっていう
幼なじみだ!!!

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shizu(プロフ) - junkoさん» コメントありがとうございます!一文字一文字読まれると誤字脱字が酷いのがバレて心配ですが(笑)見つけ次第治してますが見つけたらまたやったな、って思っていただけたら幸いです。また読みに来てください! (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!ニカにはこんな子がそばにいてほいしな、と思って書きました。ありがとうございます! (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
junko(プロフ) - このお話大好きです。更新されるたびに大切に一文字一文字ゆっくり読んでます。これからも楽しみにしてます^_^ (2021年4月20日 1時) (レス) id: 74230b5629 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 更新ありがとうございます!素敵すぎて電車で泣いちゃいそうでした。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 0a653a5e8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年3月27日 14時

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