検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:65,932 hit

never 9 side 2 ページ16

友達と飲んで食べて
テーブルで会計も終えて
そろそろ帰ろうかな、って頃に
カウンターに見覚えのある人がいた。

Aの職場の先輩だ。

何だか大将と女将さんに
先輩がペコペコお辞儀してて
2人が何だか恐縮してる。



……何だろう?



気になるけど
聞きに行くのもおかしいし。



「どーした?」

ぼーっとそっちを見てる俺に友達が声を掛けてくる。
この友達はバイク好きの友達とはまた別の友達だから
Aの職場の先輩の事を知らないから

「んーん、何でもない」

返して大将たちに少し遠くから挨拶してお店を出る。



その次の日。

少し早く終わったから
AにLINEする。

ニカ今日行くよー!

でも今日も帰る時になっても
Aからは返事がない。



どうしたんだろ?



スマホを眺めてると
ミツが俺をじーーっと見てる。



「…なに?」

「んー、元気かな、と思って」

「は?元気だけど?」



何だ?

変なミツ。



でも

「Aちゃんは?」

周りにメンバーが居るから小声でミツが聞いてくる。



「え?A?何で?」

「んー……」



言うのを少し迷ったミツは

「この前大将とケンカしてたから」

驚く事を言ってくる。



え?
大将とAが?

Aにメロメロな大将がAとケンカとか想像出来なくて。



てゆーか

「何でミツその事知ってるわけ?」

ミツが知ってる理由が謎なんだけど。



「ん?一昨日大将んとこで偶然Aちゃんとちょこっと一緒だってから」



しれっと言うミツがホント悪気なくて。

もちろんAと会ったのもわざとじゃない事も分かるし
でも直感的にズルい!って思ったしミツには隠しても隠せない事も分かるから

「いいなー」

素直に言った。



そんな俺にミツは笑うと

「ニカ、やっぱり俺はお前大好きだわー」

わしゃわしゃ頭を撫でてくるから

「いたいっ!やめてよっ」

セットした髪がぐちゃぐちゃになる。



「Aちゃんから話、聞いてやってよ。何があったか俺から言うのはずりーだろーから」

優しい顔でミツが言うから

「言われなくてもそーするしっ」

俺のあまのじゃくなとこが出てきて。



ミツはそれすら分かってるからニヤッて笑うと

「んじゃなー…Aー帰るぞー」

「はい」

マネージャーと帰ってく。



俺も自分のAんとこに行こっと。



「小林ちゃーん、今日違うとこでいい?」



早くAんちに行くために
マネージャーの小林ちゃんに送ってもらう事にした。

never 10→←never 9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (120 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
287人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

shizu(プロフ) - junkoさん» コメントありがとうございます!一文字一文字読まれると誤字脱字が酷いのがバレて心配ですが(笑)見つけ次第治してますが見つけたらまたやったな、って思っていただけたら幸いです。また読みに来てください! (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!ニカにはこんな子がそばにいてほいしな、と思って書きました。ありがとうございます! (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
junko(プロフ) - このお話大好きです。更新されるたびに大切に一文字一文字ゆっくり読んでます。これからも楽しみにしてます^_^ (2021年4月20日 1時) (レス) id: 74230b5629 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 更新ありがとうございます!素敵すぎて電車で泣いちゃいそうでした。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 0a653a5e8d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:shizu | 作成日時:2021年3月27日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。