太陽の当たる場所 8

never 8 side 2 ページ14

焼きそばを完食して
AにLINEをする。


ニカ焼きそば美味しかった!
炊き込みご飯も!

本当にありがとう!


いつもならそんなに遅くないから
その日のうちにLINEが返ってくるのに
Aからは何も返事が来なかったし
次の日に見ても既読すらついてなかった。



珍しいな。
今までこんな事無かったのに。

仕事忙しいのかな。



とはいえ俺も俺で忙しいし
何かあっても正直何も出来ないし。

うん。
気にしないようにしよう。



仕事の資料に目を通す。



…今まで両思いになってからって
AにLINEしたら何か返事来てたよな。

俺から送らない事はあったけど。



考えながら資料をめくる。



…っつーか、
俺から勝手に送らない事があったって
それはそれで今までAは今まで俺から連絡来てない時って
どんな気持ちだったのかな。



…………。

ダメだ、気になる。



とはいえしばらくは仕事に集中して
休憩のタイミングでスマホを見ると通知が来てる。



A美味しかったなら良かった!

たったそれだけのメッセージだけど
Aから返事が来てホッとする。



そしてもう1つLINEが来てて
そっちはAの叔父さんのお店を紹介してくれた友達からで『久しぶりにメシ行こうよ』っていう内容だった。



そーだな。

今日早く終わるしたまには行こうかな。



『OK』って送って大将に連絡すると
個室が空いてるって言うからそのまま予約して
仕事が終わって直行する。



「こんばんはっ！」

カウンターの大将に挨拶すると

「おっ！いらっしゃい！今日は春野菜のグリルがオススメだよ！」

大将から返ってくる。



「へー！美味しそうっ。後で頼みます！あとスペアリブも！」

「おっ、了解っ」



春野菜とかめちゃくちゃ美味しそうー。
楽しみだな。

個室に向かいかけた時に

「…ちなみにニカちゃんさー、Aと最近連絡取ってる？」

大将から突然Aの名前が出てきて

「へぇっ！？」

変な声が出ちゃう。
けどそれをスルーして

「最近ちゃんと会えてないから何となく心配でさー」

大将が言うけど。



…この前Aとここに来たんだけど。
それからそんなに日は経ってないよね。

変だな、と思いながら

「さっき連絡しましたよ。それにこの前来たじゃないですか」

「…あー、そっかそっか。ボケたかなー」

大将が豪快に笑うから。



大将の勘違いなのかなって思って
あまり気にしなかった。

never 9→←never 8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す