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シロツメクサ Ki -side K- 11 ページ10

太輔とAが
いつも通りに戻ってから
3人で集まる機会や
かーちゃん含めてメシに行く事が増えた。



2人があまりにも
兄と妹ん時と変わらないし
本当にいつか結婚すんのか?って思うくらいだった。



だから3人でメシを食った時に逆に聞いちゃった。

「つーか2人はいつ結婚式すんの?」

言った途端、2人が全く同じ顔をした。



ついにこの質問来た、って顔。



口を開いたのは太輔だった。

「入籍はタイミング考えてるけど…別に結婚式はしなくてもいいかなと思って」

「は?」

「俺たちそんなに友達いないし呼ぶ人いないから」

太輔は言うけど。



Aが俯いて目を伏せたのを俺は見逃さなかった。



「…まぁ式まで挙げる必要ねーかもしれないけど。ウエディングドレスとか着たいんじゃねーの?」

Aに言うとAがピクッて反応する。
それを見て太輔が驚いてる。

「……そうなの?」

太輔が聞いてもAは答えない。



「あと指輪は?Aは仕事柄出来ねーだろーけど休みの日とかしてーだろ」



Aに言うと小さく首を振るAは
泣きそうになってて。

「……そうだったの?」

太輔が聞いても無言でブンブン首を振るAに
俺も太輔もさすがにAが我慢してる時の態度って気づく。



「あくまで俺は、だけど。一生に一度の事だしケジメにもなるから結婚式はした方がいいと思うよ」

2人の頭をポン、ポン、ってそれぞれすると

「後は太輔とAと2人で話して決めな」

ニッて笑ったらAが泣きそうな顔をした。



あーもう、可愛いなーAは。

いつもワガママばっか言うのに
本当に言いたいことは我慢しちゃうんだもん。



後日、ごく一部だけ呼んで式だけ挙げて
そのタイミングで入籍するって太輔から報告された。



「さすが兄貴だよね」

不満そうに太輔は言う。



「あん?」

「Aが結婚のことで悩んでるなんて気づかなかったもん」

「まぁAは太輔が一番だし太輔がそうしようって言ったら言いにくいってのもあるよ」

「……そうかな」



太輔は満更でもなさそーだったけど。



ぶっちゃけAのウエディングドレス姿を
俺が見たかったってのも正直あって。

太輔に言えないAの気持ちに気づけたのも
若干優越感を感じて
ようやく2人の事を心から祝う気持ちになった気がする。




ただ、
いま思えば俺が素直に祝ってやれないひねくれ者だから
俺には好きになる子が全然現れなかったのかもしれない。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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