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シロツメクサ Ki -side K- 8 ページ7

大学に進んでも
一人暮らしはしなかった。



それなりに彼女も出来て
たまに泊まりに行ったりした。

『はじめて』も終えた。

気持ちイイには気持ちイイと思ったけど
終わった後は虚無感でいっぱいで。



その後もしばらく付き合ったけど
女の子にはすぐ見抜かれる。



「宏光、私のこと好きじゃないよね」



誰と付き合っても
別れる時のセリフは決まってコレだった。



そして彼女になる子には

「なんて呼んだらいい?」

聞かれると

「宏光かミツで」

って答えていた。



『ヒロ』はAちゃんだけだ。

Aちゃんとのことは
淡い思い出のままでいたかったから。



太輔とAは相変わらずで
だいたいAが原因でたまに拗れる。

Aが勝手に避けるから太輔が可哀想で見てらんなかった。



ただ2人の問題だから
俺はあまり口出ししないようにはしていた。



何となく分かったのは
太輔とAはこのまま上手くいくだろう、ってこと。

2人が結婚したら
その子供はめちゃくちゃ可愛いんだろーな。
それが堪らなくてめちゃくちゃ子供に甘くなりそうな自分まで想像できた。



この頃から
かーちゃんのねーちゃんであるおばちゃんが
ちょいちょいうちに来てた。



そしてある時言う。

「ねぇ、宏光くん。北山家を継いでくれないかな」

「…は?」

何だ?突然。



「北山姓が継げる人がいないのよ。うちみんな女系家族だから」

「…はぁ」

「ここには男の子2人居るじゃない。藤ヶ谷姓は太輔君が継げばいいけど純粋な北山の血筋がここで切れちゃうのよ」



『純粋な北山』という言い方は
かーちゃんと俺をだいぶムッとさせた。



おばちゃんもさすがに気づく。

「まぁ、考えといてよ」

ってまた別の話をし出す。



そして日を改めておばちゃんが来たタイミングで
Aが帰ってきちゃった。

当然Aは知らなかったから動揺したし
ここでつい言っちゃった。



「だって血の繋がり無くたって、太輔はお前の兄貴だしお前は太輔の妹だろ?」



言った時にAは
太輔と血が繋がってないって知った時よりも
悲しくて辛そうな顔をした。



普通の家族ならいいけど
Aにだけは言っちゃいけねーこと言っちゃった、って思ったのと同時に
これでAがどういう結論出すかで
その考えに従おうって思った。



そしてAが出した結論は
太輔のところで4年間一緒に暮らすこと。



だから4年でじっくり考えて
結論出してくれりゃいーや、って思った。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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