シロツメクサ Ki -side K- 41 ページ40
それから。
何度もAさんの家に行った。
朝早く仕事に行く時は起こすのも悪いからさすがに行かなかったけど
Aさんと寝るのに慣れてから1人で寝るのが寂しくなってくる。
Aさんが帰ってくる音がすると
声を掛けに行く。
Aさんが断ってくる事は無かった。
って事はAさんも一緒に寝るにハマって来てるってことだよね？
寝る時は
ただ寄り添って寝ることもあれば
抱き合って寝たり、腕枕して寝たり。
逆に腕枕してもらった事もあった。
そして寝起きの悪さもバレる。
「…さん、北山さんってば」
Aさんが俺の体を揺すってる。
…もう朝かよ。
まだねみーんだけど。
起きて体を起こしてしばらくぼーっとする。
「……北山さん？」
Aさんが心配して声を掛けてくるけど
反応するのもダルい。
首をコキコキ動かしてAさんを見下ろす。
心配そうに俺を見てるAさんに
声を掛けたいけどそれもめんどくさい。
「…今日、寝れなかったですか？」
Aさんが聞いてくる。
考える。
頭はスッキリしてる。
だから首を振ると体が少しだけ目覚めてくるけど
やっぱりダルい。
「…具合悪いですか？」
やっぱり心配そうにAさんが聞いてくるけど
そうじゃないから首を振る。
Aさんはまだ寝てていい時間。
なのに起こしちゃった。
マジで申し訳ない。
ただ会話はダルいからせめて安心してもらおうと思ってAさんの頭をポンポンして
ベッドから降りる。
今日は俺の家だったから
体を起こすためにシャワーを浴びて歯を磨いたりしてるとキッチンから物音。
え、Aさん起きたの？
キッチンに向かうと
「おはようございます」
Aさんがパンを焼いてくれてる。
「え、まだ寝てていーのに」
「起きちゃったし私もお腹すいたからついでに。…って、このパン北山さんちのパンだけどね」
屈託のない顔で笑うAさんは朝から元気で。
「や、それは全然いーけど」
それより色々申し訳ないんだけど。
しかもパンとか焼いてくれてるのとかめちゃくちゃありがたい。
野菜ジュースを飲むと
だんだん頭もスッキリしてくる。
「ありがと、めちゃくちゃ助かる」
改めてお礼を言うと
「お腹すいただけなので。毎回はないですからね」
クスクス笑うAさん。
「本当は北山さん、朝弱いんですね」
楽しそうに笑うAさんの笑顔。
からかわれたのにどこか嬉しかった。
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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます！伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ！ (2021年3月1日 23時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます！！ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです！！！これからも更新楽しみにしています！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年2月21日 18時
