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シロツメクサ Ki -side K- 36 ページ35

結局Aさんと飲む事に。

半ば強引だったけど
最終的にAさんから誘われたから
問題ないっしょ。



よこーさんがクルマを取りに行く間
Aを見張る事に。

「裏切り者」

恨めしそーにAが言うけど

「どこがだよ。感謝しろっつの」

よこーさんと両思いって分かって
良かったじゃねーかよ。



「お隣さんに誤解されてたら連絡してよ?」

Aが小声で言ってくる。



相当心配してくれてるらしい。



「へーき。この後飲む事になった」

「は!?」

「コンビニで会って、話の流れからこの後うちで飲もうってなった」

Aさんが着替えとかしたいってゆーから
1時間後にうちに来る予定。

だからよこーさん早く!って正直思ってる。



「え!じゃあ私、外で…」

Aが慌てて立ち上がるから

「向こうも家の事してから来るってゆーから気にすんな」

ポン、と肩を押して座らせると

「痛いなー。女の子はちゃんと扱わないと嫌われるよ?」

大袈裟に痛がるAは若干めんどくさい。



「俺の心配はいいから自分の心配しろよ」

「……分かってるもん」

全然分かってない顔でAが答える。



可愛くねーな。



「よこーさんも好きだって分かってるのに何がそんなに嫌なわけ?」



全く理解出来ない。



「…嫌われたくないの」

「は?」

「渉が好きすぎて、渉に幻滅されたくなくて。私の『好き』と渉の『好き』のバランスが違うのが辛いの」

言いながらAがまた
大粒の涙を流してまた泣き出すけど。



………多分よこーさんとAの『好き』は
そんなに違わねーぞ?



「何ヶ月一緒に生活してきたよ?嫌だったらとっくに同居解除するっっの」

ティッシュをAに渡しながらAに言う。
でもまだ不満そーなAに

「居なくなったらあんなに汗だくで探し回るくらい心配しちゃう相手に『好き』って言われて嫌な思いするわけねーだろ」

ド正論を突きつけたらようやくAが

「…そうかな」

少し前向きになる。



「ん」

頷くと

「…だといいなぁ」

ようやく笑ったAがめちゃくちゃ可愛くて。



あ、Aのこの笑顔。

ものすごく好きだったな、って思う。



ただこの笑顔は
よこーさんのためにある笑顔。

俺に向けられてても
その奥にいるのはよこーさんで
よこーさんを思ってるからこそ出る笑顔だ。

そして同時によこーさんの幸せも願っちゃう。



やっぱりAへの『好き』は
よこーさんとAの『好き』とは違う。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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