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シロツメクサ Ki -side K- 32 ページ31

Aさんと
焼肉リベンジも果たして
またたまにご飯に行く日々が始まる。

あれから突っ込んだ話は
全くしなかった。

Aさんは過去に触れられたくなさそうだし
俺もAさんの過去より
今後に興味があったから。



今後に興味?

……それってどういう意味だ?



ホントは薄々分かってたけど
気づかないフリをして
今日もよこーさんの店に行く。

なかなかよこーさんと2人になるタイミングが無くて
Aの謎の行動を聞けずにいた。



今日はようやくAがバイトの時間にお店に行けて
よこーさんと2人になるとまず睨まれる。



そーいやAがバイト始めてから
よこーさんと2人になるの初だよな。

「…そんな顔すんなよ、バイトするって決めたのはAだろ?」

指摘してもよこーさんは不満そう。



「なんだ、横尾さんは結局Aにホントはベタ惚れなの?」

聞いてみると

「………まぁ」

やっとよこーさんは認めるけど。



そもそもよこーさんとAは大丈夫なのか?



「っつーかさ」

「ん?」

「大丈夫?横尾さんとA」



聞いてみてもよこーさんは「何が?」って顔をしてる。

「だってA、横尾さんちから出てくつもりだろ?」

「はあぁっ!?」

よこーさん
めちゃくちゃ驚いてるし。



ってことは
やっぱ気づいてねーじゃん。

あーあ、知らねーよ?



色々教えると考え込むよこーさんは
Aに離れて行かれないよーに必死で。

なんかいいなーって思う。



例えば俺が同じ立場で
Aが出ていこうとしたら
そっか、俺といるの嫌になったか、って思って
追いかけもしないと思う。

むしろ出ていく荷造り手伝っちゃうだろーな。

そしてよこーさんとこを出ていくAに
それなら俺んとこ来いよ、って言えない俺は
Aの言う通りAのことは好きだけど
よこーさんとAみたいに好きじゃない。



2人が幸せになってくれたらいいな。

強がりじゃなくて
ホントにそう思う。



Aがバイトから帰ってきて
よこーさんと何か話してる。

途端にAの表情が固くなったから多分何か言ったんだろう。



なら俺のやる事は終わったな。



会計に行くと

「ちゃんと話せよ」

よこーさんに言うとチラッと俺を見て目線で頷く。



これでこの2人は大丈夫だろーな。

ホッとして家に帰る。



部屋を片付けて明日の支度をしてると
スマホが鳴る。

見るとAからのLINE通話。



『ミツさん…助けて…』



涙声でAが言う。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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