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シロツメクサ Ki -side K- 31 ページ30

「甘い」

よこーさんのカフェで1人で飲んでて
お店が忙しくないし
Aも暇らしく相手してくれたから
Aさんの話をしてみた。

そしたら冒頭の一言をAから食らう。

「甘いからね!ミツさんは」

Aは何故かプリプリしてる。


いきなり一言目から説教って。



「…何がだよ」

ビールをあおると

「ミツさんは人のことよく見てるのに自分の気持ちにはにぶいよね」

Aはズバッと言う。



なにそれっ。
さすがにムッとする。



「ちゃんと好きならその人に好きって言わないと知らないよ?」

「…だって好きかどーかなんて分かんねーもん」

「え?好きじゃん。一緒に居たいって思っちゃってるんでしょ?それもう好きじゃん」

Aが身を乗り出してくる。



………なのかなぁ。



「だって俺、Aと一緒に居ても楽しーぜ?」

「じゃあ私とそのお隣さんとどっちかとしかご飯食べれないってなったらどっちと食べたい?」



Aに聞かれて想像してみる。



AかAさん。

…………Aさんかなぁ。



「ほら『私』って即答ないじゃん。そもそも私じゃないんだよ」

Aは笑う。



そーなのかなぁ。



「Aは?」

「は?」

「よこーさんと俺とならどっちとメシ食いたい?」



俺が聞くと

「…ミツさんだよ」

吐き捨てるように言われる。



そりゃこの流れで俺ともよこーさんとも言えねーだろーけど
逆にホントの気持ちは完全によこーさんじゃねーか。

「言い方っ」

思わず笑ってしまった。



「うるさいなー、ミツさんなんだからいいじゃんっ」

「全然嬉しくねーよ」



ホント、素直じゃねーな。



「素直になれよー」

「なってるからっ!ビールおかわりでしょ?」

ムスッとしてAは俺から離れて勝手にビールを追加してる。
まぁもう1杯飲みてーからいいけど。



ビールのおかわりを待ってると
得意先の不動産屋さんがやって来る。



「北山くんこの前ありがとねー、希少品のトナー見つけてくれて助かったよ」

「いえいえ」



話してるとAがビールと共に戻ってきて
不動産屋さんからのオーダーを奥に伝えたAは

「あのっ!お伺いしたいんですけど。この辺でワンルームだといくらくらいからあります?」

っていい勢いでその人に聞く。

「んー、ピン切りだけど。店長と住むの?」

「はいっ」

いい返事をして出してる条件が全て一人暮らしの条件にも当てはまる。




…あれ?

A、よこーさんち出てくの?

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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