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シロツメクサ Ki -side K- 19 ページ18

Aさんと
誕生日に会ってから
タメって分かったからなのか
Aさんのガードがすこーしだけ緩くなる。



ゴミの日はずーっと隣を意識して
Aさんの家のドアが開く音がしてから
偶然を装って家を出る。



「おはようございます!」

「…おはようございます」



俺のテンションと違い過ぎるAさん。

そりゃそーだ、Aさんは仕事終わりなんだし。



太輔が終電逃してうちに泊まった時に
玄関で隣のドアが開くのを待つ俺を見て笑う。

「兄貴ストーカーじゃん」

「うっせ」

「…まぁ楽しそーだし寝起きすごく良くなってるしいいんじゃない?」

太輔が笑ってるけど。



残念だな太輔。
寝起きいいのはゴミの日だけだぞ。



「じゃ、先に行くね」

ポン、と俺の頭をする太輔は

「上手くいったら紹介してよね」

笑顔で帰っていく。



紹介?

…まだそんな仲になれてないけどねー。



そして隣からドアが開く音。

よしっ、今だっ。



玄関を出るとちょうどAさんがいる。



「おはようございます!」

挨拶すると

「おはようございます」

最近は少し笑ってくれる。



エレベーターに乗ると

「今からお仕事?」

Aさんが聞いてくる。



お、Aさんから声を掛けてくれるとか
めちゃくちゃ嬉しい。



「うんっ!今日も契約取って来ちゃうよっ」

「あはは!頑張って!!」

「そっちはどうだった?」

「ぼちぼち。ノルマは達成できた感じ」

「そっか!おつかれーっ」

「行ってらっしゃい」

「ありがと!おやすみー」



挨拶をしてテンション高く出勤する。



ご機嫌で歩いてると
最近フレックスで遅く来てるはずの同期のAが前を歩いてた。

「あれ?珍し」

「…うん」

なんだかテンションが低いA。



「どした?」

「ん、別にどうもしないよ」

完全に何かあった声で言うから

「…昼飯か飲み行くか?」

声を掛けたタイミングで前から二階堂が歩いてくる。



あれ?二階堂今日研修だったハズだったけど。



そして同じよーに前を見たのか二階堂に気づいたAは

「今日、フレックスにする」

って逃げるように背中を向けて歩き出す。



「は!?…つーかメシか飲みは!?」

「行かないっ」



ズンズン歩くA。



やっと気づいた。
これA、二階堂と何かあっただろ。



「ミツさーん!今日の研修中止になりましたっ!」

無邪気に声をかけてくる二階堂が
可愛いやら憎たらしいやら。



思わずため息をついた。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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