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シロツメクサ Ki -side K- 26 ページ25

そしてこの少し前に
運命的な再会をする。

担当することになった
大企業の移転プロジェクト。

その担当さんが産休に入ることになって
代わりの担当になったのが

「え!先輩!?」

「あー!Aじゃん!」

高校時代の親友ツカサの妹のAだった。



すごくない?
偶然再会とか運命感じちゃうんだけど!



Aは俺の苗字が『藤ヶ谷』から『北山』に変わっててびっくりしてる。
でもそもそも

「昔みたいに『宏光先輩』って呼んでよ」

Aは俺の事を苗字で呼んでねーし。
Aの『宏光先輩』呼びは可愛くて好きだったんどけど。

「さすがに出来ません、仕事ですから」

Aらしい返し。



「あはは、ツカサ元気?」

「元気ですよ、たまにご飯行きます」

仕事中だからホントはダメなんだろーけど
Aと仲良さげにやり取りしてるのを
元々担当してくれてる玉森さんがぼんやり見てる。



何だかものすごく寂しそうだし
コレもしかしてこの人Aの事好きなんじゃん?



だからAが呼ばれて席外しちゃった時に

「大丈夫ですよ」

玉森さんに声を掛ける。



「はい?」

不思議そうに俺を見る玉森さんに

「俺とA、何かある訳じゃないんで」

声を掛けると玉森さんはムスッとして

「俺とAこそ何もないですけど」

返事しながらめっちゃ目が泳いでる。



わかりやすー。



「そうなんですか?玉森さん辛そうな顔してますけど」

指摘しても玉森さんは無反応。



なら、貰っちゃうよ?



「何かいいですよね、昔の思い出の人との再会って」

「は?」

「俺、昔Aのこと好きだったんっス」

言うと玉森さんが『え?』って顔で俺を見る。


ナイショね、って人差し指を立てると
玉森さんが目を見開いた後で俺に悪意を込めた目をした。
でもそのタイミングで玄関に着いたから

「ではまた来週」

お辞儀をしてくれた時には切り替えて普通の目をしたけど。



わかりやすー。
すげー動揺してんじゃん。

関係ないならそんな目しねーだろ。



つーかモテてんじゃんA。

こんなイケメンに好かれちゃってさー。



まぁAめちゃくちゃイイヤツだもんな。



後日、ツカサAと飲む機会を作ってくれたAに

「いまA、恋してんの?」

って聞いたら

「…うるさいな」

真っ赤になったから。



こりゃ玉森さんと両思いなのかなって思って
ツカサと散々からかって弄り倒したんだけど。



……やっぱり俺には運命なんてねーんだな。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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