この想いの結末は ４

多分理解出来てる ページ3

Aちゃんが静岡に戻って
LINEのペースが前までのペースに戻る。


俺自身もリハが始まって忙しいし、
Aちゃんも忙しそうでLINE送っても返信が来るのが夜中や次の日なことが多くなった。


あと、気のせいかもしれないけど少し。
すこーーしだけ素っ気ない。


前みたいに事務的すぎる訳じゃないけど
なんだろう？

一言＋スタンプなやり取り。

スタンプも雑な訳じゃない、可愛いというよりは少し変わってるけどセンスのいい返しで来てるから
決して雑なわけではないんだけど…


気のせいかも？


考えた結果、
単に疲れてるんだ、って思ってた。
1週間ヘルプに行ってて
戻ってきて静岡で仕事してるんだし。


先週の電話が嬉しくて楽しかっただけに
なんか寂しい。

でも、化粧もコンタクトも外さずに寝てたことを当てた俺は
Aちゃんを理解出来てるはずだから
今回の
疲れてるんだろう、
の予想も当ててる自信があった。



いつものように楽屋で過ごしてたある日。



タマと雑誌を見ながら他愛ない話をしてた。

「にゃーす！ガヤさんにタマ」

隣に宮田ベックス俊哉がやってきた。
ものすごく満面の笑みで。

「宮田ウザイ」

「…にゃーす。どした？」

宮田の方を見もしないで塩対応のタマ。
あまりにも笑顔だからつい聞いてしまった俺。


「この前のキスラジの反響が凄いらしいッスよー」

「へぇー。…ねえガヤ、この服さぁ…」

無反応で俺に話し掛けるタマ。
全く興味がないらしい。
でも俺は「キスラジ」という言葉にめちゃくちゃ気になった。
マネージャーが最近口にしたキーワードと一緒だったから。


「キスラジってこの前の俺とタマのやつ？」

「そーそー」

食いついた俺に嬉しそうな宮田と、宮田に邪魔されて面白くなさそうなタマ。
ごめんタマ、少し待って。


「俺たちその次の週だったから見たんだけど、すでにメール結構来てるらしいよ」

「そんなに？」

なんの話だっけ？



「俺の周りも『どこまでなら大丈夫？』なんて話しててさー」

「宮田ウザイ」

俺が食いついてて嬉しそうな宮田が腹立つのか本日2度目の『ウザイ』がタマから入る。
でもめげない宮田すげーな。

「いやー、次の2人の放送が楽しみですぞー」

これ以上タマにウザガられないように去る宮田。



「この前のキスラジって何の話の回だっけ？」

「…あー、男女の友情の回でしょ？俺も色々言われたよー」

雑誌を捲りながらタマが答える。


…男女の友情？
反響ある程の話した？？

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