検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:89,277 hit

SPARK 12 side 2 ページ32

Aちゃんを
キスをして抱き締めた時。

シャツが柔らかくて
着てるAちゃんも柔らかくて
キスも気持ちいい。



こんなに幸せなものって
これ以上この世にないんじゃない?



ちゅっ、て音も気持ちいい音で。

何度も何度もキスをした。

俺の顔に手を添えていたAちゃんの手が
俺の腕に回る。



少しして舌を絡める深いキスをすると
ビクッてなるAちゃん。

「…ん」

Aちゃんの声が漏れてムラッとするから
ここまでだなと思って唇を離す。



濡れた唇がものすごくえっちなんだけど。



濡れた唇を拭うように
唇を重ねてちゅっ、て吸った。

「……俺だけ?」

こんなキスするのも?
なんて、何がかは言わずに聞くと

「………」

声には出さずにAちゃんが頷く。



「良かった」



多分俺の顔は緩みきってるから
見られたくなくてAちゃんを抱き締める。



「……もう寝ないと」

Aちゃんが呟く。



そうだよね。

Aちゃんは明日も仕事だもんね。



「そーだね、ごめん」

「…ううん」



小さく首を振るAちゃんが
なんだか変なのは後から気づいた。



目を開けたらAちゃんが居なくて
時計はまだ3時。



起きるにはまだ早いのに。

トイレかなと思って待つけど帰って来ない。



おかしくない?

トイレで具合悪くなったかな。



トイレに行くけどAちゃんは居ない。

でもリビングに明かりがついてる。



……なんで?



「…Aちゃん?」

声を掛けるとびっくりした顔でAちゃんが振り返る。



そんなにびっくりする?



喉が渇いて水飲んでたって言うから
俺も飲んで一緒に戻るとベッドで抱き締める。



Aちゃんは全然抱き返してくれなくて。



腕を解いて顔を見ると

「……?」

不思議そうな顔で俺を見る。



あれ?

気のせい?



何もおかしなことないの?



「……寝るよ?」

Aちゃんは言って寝るポジションにつく。



「うん……」



それを見守ってAちゃんの手を握る。



「おやすみ」

Aちゃんが言って目を閉じる。



まるで何も見たくない、って言ってるみたいに。



どうしたの?って聞きたいけど
Aちゃんは朝から仕事だし
寝不足で仕事させるわけにいかないし。



「……おやすみ」



ギュッて手を握ると少し口角をあげて笑うAちゃんは
少しして寝息を立てた。



おかしくない……の?



違和感を感じたけど
確証は持てなかったから何も出来なかった。

SPARK 13→←SPARK 12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (156 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
292人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

shizu(プロフ) - にんさん» ものすごく褒めていただきありがとうございます!好き同士ですが当面続きます(^^)よろしくお願いいたします! (2020年10月11日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - さしのんさん» ニカちゃんの別の話、実は思いついてるんで。another story完結したらまた書きたいと思ってます!…だいぶ先ですが 笑 (2020年10月11日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - ぴろみんさん» ありがとうございます!簡単に伝わらないところは意識しました。自分でも通じて良かった、って思っちゃってます。 笑 (2020年10月11日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
にん(プロフ) - あー好きって伝え合うのもかわいくてニヤニヤしちゃいました。好き同士になっても続けてください。shizuさんのかくニカちゃんがかなり好きなニカちゃんです。更新ありがとうございます。 (2020年10月10日 10時) (レス) id: 0e665acd35 (このIDを非表示/違反報告)
さしのん - やっと言ってくれた! もう微笑ましいです! まだまだこの話続いて欲しいです! ニカちゃんの他の作品も見てみたいです。。。 (2020年10月10日 8時) (レス) id: 5a00b85a4a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:shizu | 作成日時:2020年9月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。