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そのままの君でいて 15 ページ29

今日は歌番組の
スペシャルの収録。

生放送だし
緊張してるんだけど。

リハーサルはいつも通りに出来たけど
カメラの台数がものすごくて
本番が心配になる。



バンドの皆さんはものすごくのびのびしてて
「〇〇さん生だとめちゃくちゃ美人!」とか
「あのアイドルグループみんな顔ちっちゃい!」とか
ものすごく楽しそうで。

「そろそろいい加減にしないとtamaちゃんにセクハラで訴えられるぞー」

リーダーが言うまで続いていた。



「tamaちゃんごめんねー、コイツら調子乗ってて」

リーダーに言われるけど

「いえ、全然」

それどころじゃない私は落ち着かない。



「私、ほとんど映らないですよね」

「まぁサポートメンバーだからね」



なんてリーダーと話してたのに

「え?映るんじゃない?俺の横なんだし」

ベースのカールさんに言われてさらに緊張する。

「しかもソロあるもんね」

トドメにドラムのノルカさんに言われて緊張がMAXになる。



「コラコラ、tamaちゃんを弄るんじゃない」

リーダーが苦笑いして

「顔が出るの気になるならハットかぶる?」

皆さん私の素性を少しだけ知ってるから
リーダーが気にしてくれて。



確かに親にも今の仕事を話していないから
あると嬉しいかも、と思った。



「…いいんですか?」

「ちょっと大きいかもだけどね」



リーダーはスタイリストさんを呼ぶと何かを少し伝えて
それを聞いたスタイリストさんが部屋を後にした。


そしてしばらくするとオシャレなハットを持って戻ってくる。



初めて裕太とキスをした時に
裕太が被っていたものに少し似ている。



「tamaちゃんに被せてみて」

「はい」



スタイリストさんはリーダーの指示通りに私にハットを被せて髪を整えてると
ものすごくオシャレな感じに仕上がる。



「…え、tamaちゃんめっちゃ似合う!」

「これなら顔見えにくいかもね」



みんなに褒められて。

私は私で裕太のハットに似てるから
テンションが上がって。



「ありがとうございますっ!」

「いーのいーの。これtamaちゃんのスタイルにこれから追加しよう」



リーダーの一声で
私にはこれからハットが追加されることになる。



良かった、これならバレにくいかな。



ホッとしたところでスマホが震える。

見ると裕太から

裕太俺たちも着いたよーん。
会えるといいね。


LINEが来ていた。



確かにどこかで会えるといいな。



裕太から貰ったペンダントを
そっと握りしめた。

そのままの君でいて 15 T→←そのままの君でいて 14 T



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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時

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