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そのままの君でいて 8 ページ15

リハーサル初日。

西村さんに連れられてものすごく緊張して行くと
リハーサル室には皆さんいらっしゃった。

それぞれ楽器のチューニングやドラムの位置を確認してるみたい。



「はじめまして」

「おー!ありがとう!急な話なのに受けてくれてありがとうね!」



リーダーの方なのか。

見た感じ一番年上っぽい人が立ち上がって握手してくる。



改めて皆さんを見ると
多分10歳くらい上なのかな。



「ちなみに俺たちの事は知ってる?」

「…ごめんなさい、初めて知りました。私、ピアノ一筋で家にテレビ無かったんで」

「へー!そうなの?いやー、俺たちもまだまだだな」

「いえ!私が知らなさ過ぎなんです」



慌ててフォローするけど
もう手遅れみたい。



…これからもう少しテレビ見るようにしようかな。



「で、早速だけど音合わせしたくて。曲は大丈夫?」

「…だいたい」



今日もギリギリまで練習してきたから何とかなると思うけど。



メールで楽譜って?と思ったけど
いま楽譜もタブレットなのね。
確かにタッチして次のページいくなら紙より捲りやすいかもしれないけど。
慣れるのに必死だったよ。



「名前はAさんって聞いてるけど」

「はい」

「アーティスト名って考えてきた?」



言われて少し怯む。

自分でこの名前で呼んで下さい、って言うの少し気が引けるんだけど。



「……tamaです」

小声になっちゃう。



「…たま?」

「えっと、アルファベットで全部小文字で『tama』です」

「へー!可愛い名前だね」



…そう言ってもらえて良かった。

ものすごく恥ずかしい。
アーティストなんてした事ないから。



これは裕太がつけてくれた名前。

『たまにA猫っぽいから』って言うけど
何だか照れる。

とにかく照れる。



「じゃあメンバーに紹介して早速音合わせしようか!」

ってエスコートしてくれてメンバーの方たちと自己紹介をし合う。



「じゃあ早速これからはtamaって呼ぶんで」

「はい」

「で、メンバーもそれぞれ名前じゃなくてニックネームの方で呼んでね」

「わかりました」

頷くと

「はい、じゃあ時間無いし5分後に早速合わせるか」

って皆さんそれぞれボジションに着くから私も準備する。



ボーカルのバンドと演奏するのって初で
ものすごく緊張する。



合図と共に弾くと
バンドはものすごく迫力がある。

今までオケや吹奏楽だったから
全然感覚が違う。



1曲終えて
シーンとなった控え室。



…反応が怖い。

そのままの君でいて 8 T→←そのままの君でいて 7 T



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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時

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