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そのままの君でいて 7 T ページ14

撮影が終わって
Aんちに行く。

リビングに入ると
見た事がないキーボードと
それに向かって一生懸命弾いてるA。



「…なにしてんの?」

「あ、おかえり」



帰ってきた俺に気づくと振り返って疲れた顔をしてる。



「来週バックバンドの仕事決まって」

「へー!凄いじゃん」

「明日からリハーサルなの」




テーブルの上に資料があって思わず2度見する。

「え、これ有名なバンドじゃん」

普段俳優とかバラエティやってる人だけど
たまに音楽活動してる人達だった。

「そうなの?確かにいい歌だったけど」

テレビを全く見ないAは
事の重大さを分かって無さそう。



「大きな会場じゃないからあんまり有名な人じゃないと思ってた」

立ち上がって冷蔵庫に向かうAは
その人たちに興味無さそうなんだけど。



いやいや、有名なグループだよ?



「キーボードはいつも助っ人だったらしいんだけど元々出る予定だった人が怪我しちゃったんだって」

「へー」

「今から芸名?も考えなきゃいけないんだけど」

「芸名?」

「その人たちも俳優の時とバンドの時と名前違うらしくてアーティスト名を作ってほしいって言われて…あ、裕太ご飯は?」

「食べてきたけど何か食べたい」

「私まだなの。もう遅いし雑炊かお茶漬けでいい?」

「ん」



Aが準備するのを見守る。



…なんかA急に手が届かない人な気がしちゃう。



「出汁茶漬けにしよっか?」

「………」



キッチンから顔を出すAのそばに行くと
ギュッて抱きしめた。



「…裕太?」

「………」



こんなのただの嫉妬だよね。

Aは頑張りたいって言ってるのに
邪魔しちゃいけないし。

でも黙ってるのも無理で。



「どうしたの?」

聞かれたから

「…んー、なんか遠くに行っちゃいそうで寂しくなった」

ってくっつくとクスッて笑うAは

「そんな訳ないじゃん。裕太飼ってるんだから私はココにいるよ」

ギュッて抱き返してくれて。



顔をあげると

「決めた、アーティスト名」

ってニコッて笑う。



「アルファベット1文字の『U』に『太い』って字で『U太』で『ユウタ』って読むの」

「え?」

「裕太のご主人様って印」



少し照れて微笑むAはすごく可愛くて。
俺に気を遣ってくれてるのがわかる。



「さすがにおかしいよ、女の子なのにユウタは」

「え?だめ?」

「もう少し考えよ」

「えー」



不満そうだけど
せめて俺が決めた名前使ってほしいな。

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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時

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