そのままの君でいて 1 ページ1
♪♪♪〜
曲が聞こえる。
最近めざましに設定してる『Flamingo』の前奏。
あ、もう朝か。
藤ヶ谷さんが歌い出した。
手を伸ばしてめざましを止めると
「ちょっと、あと少しで俺のパートなのに」
手をベッドの中に入れられて抱き締められる。
………あ、そうか。
「おはよ、裕太」
「やだ。Aが俺の前に止めちゃったからもう朝来ないし」
「何それ」
そうだ。
裕太が戻って来たんだった。
裕太に抱き締められて
「あーもう寝落ちしたー」
めちゃくちゃ不満そうに裕太が私の頭を撫でる。
「ね。私も寝ちゃった」
「話すこと多すぎだよー。何なの?」
「裕太が勝手に来なくなったんじゃん」
「その少しの間に色々ありすぎ!そもそもその前からじゃん!俺まだ怒ってるからね!年末年始っ!」
「裕太が早めに正体言ってくれてればクリスマスもちゃんと仕事って分かって嘘つかなかったもん」
「あーもうえっちの時間無いじゃん!」
「ほら!また話そらすっ」
言い合う私たちは抱き合ったままで
昨日から揉めつつも離れようとしない。
「…今日も来るから。まだお話し途中だもんね」
「今日私遅いよ?バーでお仕事の日だし」
「それもね!バーって何それ!」
「変な所じゃないよ?普通のお店だから」
「でもお酒飲みに来るとこでしょ?心配!」
裕太はむにーって私の頬を引っ張る。
「辞め…」
「辞めません」
裕太の言葉を遮る。
「なんでよ?」
「初めたところだもん、嫌だよ」
「いいじゃん!他の仕事も初めたでしょ?」
「その仕事まだ始まってないから」
「…もーーー」
裕太はものすごく不満そうで。
私の顔を覗き込むと
「迎えに行く」
「だから目立つから」
「でも………」
言いかけて裕太はこの前の黒木さんとの事を思い出したのか顔が曇る。
あ、思い出させちゃった。
「大丈夫、もうちゃんと彼氏いるって言うし私はお酒飲まないし」
「……」
「変なお客さんはマスターが追っ払うから」
「でも…」
裕太が不満そうに私を見る。
そんな裕太の少し尖らせた唇にチュッてキスして
「早めに帰ってくるから」
「………」
「そしたらまた一緒にいよ?」
「………」
言ってみたけど裕太は不満そう。
「…ちゅーで誤魔化してる」
ムスッとして言う。
「誤魔化したんじゃないよ、裕太とキスしたかったの」
言い返すと裕太が優しく笑ってすごい甘いキスをしてきて。
声を我慢するのに必死。
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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時