そのままの君でいて 5 T ページ10
Aとの時間は本当に穏やか。
本当に幸せだった。
イチャイチャした後
久しぶりで最高に気持ちよくて
うちに来てもらう約束もして
さすがにそろそろ仕事に行かないと。
「ほら裕太、仕事行かなきゃでしょ?」
「んーー………」
甘えたい。
もっと甘えてたい。
けど、仕事行かなくちゃ。
「今日も来ていい?」
「うん、待ってる」
Aの優しい声。
チュッ、てAのおでこにキスをすると
フフフッてAが笑って。
その顔がとてつもなく可愛くて。
「ん、お仕事頑張ってくるー」
仕事頑張ろ、って思えたから布団を出た。
「何か朝ごはん食べる?」
「んー、何か食べたい」
「パン焼く?おにぎり食べる?」
Aも起きてくれてキッチンに向かうから
「チャーハン食べたいな」
Aの背中に声を掛ける。
会わなくなる前に
勝手に食べたチャーハン。
多分俺にナイショで作る練習しててくれて。
勝手に食べて
出来たてが食べたいってメッセージを残したのに
勝手に俺が来なくなったから。
思い切って言ってみると
振り返ったAは少し赤くなってる。
「練習してるの、バレちゃったんだよね」
「うん。でも美味しかったよ?」
「どれだったんだろ。5パターン練習してるんだけど」
「え!?そんなに?」
冷蔵庫に貼られてたのは3つだったはずだけど。
「そもそも裕太の好きなものっていう地点でハードル高いんだよねー」
独り言のようにAは言ってるけど。
Aが作ってくれれば
どんなチャーハンでもいいんだってば。
作ってくれたチャーハンを2人で食べる。
それだけで幸せで。
「仕事終わったら連絡するね」
「うん」
「また一緒にお風呂入ろ?」
「んー、それは嫌」
「あはは、ダメなんだ」
ゆるーい会話も楽しくて。
「今日からさー、ドラマのセリフ覚えるんだけど。ここで覚えていい?」
「構わないけど。それならおうち帰ったら?」
「セリフ覚えるの頑張るからそれ終わったらご褒美でAと過ごすのー」
元々セリフ覚えるの苦手じゃないけど
それならセリフも早く覚えられそう。
Aは少し照れた顔。
「…それでご褒美になるの?」
「なるよ。一番のご褒美だよん」
答えて笑うとAも嬉しそうに笑う。
ヤバい。
宮田の言うとこの「リア充爆発」ってやつか?
出来ればこの甘い時間を
ずっと過ごしていたいな。
554人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時