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そのままの君でいて 4 T ページ8

Aの家に行くと
今日もAが帰ってきてなかった。

2日連続。
俺の方が早い。



「…はぁ」



つまんないな。

ため息をつく。



いいんだけど。

仕事頑張ってるのわかるし。



昨日も俺もAも疲れてて
Aがシャワー浴びてる間に寝ちゃったから
結局あまり話せてないんだよね。


ソファに寝転がった瞬間。

「ただいまーっ」

Aが帰ってくる。



「おかえりーっ」

玄関まで迎えに行くとAが嬉しそう。



「どしたの?」

打ち合わせが楽しかったのかな。
聞いてみると

「裕太のお迎えが嬉しい」

靴を脱ぐとAはそのまま抱きついてくる。



「危なっ」

転びそうになっちゃって慌てて抱きとめるけど

「裕太ーただいまーー」

俺のクレームを無視してしがみついてくる。



「もー、危ないよ?」

「ごめんね」

Aは口では謝ってるけど
聞く気があまりないのかギューってしがみついてる。



「ホントにもー」

可愛いから今日だけは許そうかな。



抱き返して頭をぽんぽんしてたら
Aが

「…裕太」

ちっちゃい声で呼ぶ。



「ん?」

「明日、朝早い?」

「ううん午後から」

「そっか」



小さい声のままだからどうしたのかな、と思ってAの顔を覗き込むと

「今日、ずっと一緒がいい」

なんて目を潤ませて言ってくる。



それって

「どういう意味?」

何が言いたいかわかるけど聞いてみる。



「………」

真っ赤になるAは少し迷って

「……やっぱりいい」

腕を解くからその手を取ってAを壁に押し付けると
覆い被さるようにキスをする。



「……っ」

驚いてるA
そのまま唇のすき間から舌を入れて絡ませる。



「…んっ…ふっ……っ」

Aからたまに漏れる吐息と声で下半身が疼く。



手に取った腕を俺の背中に回るように誘導して

「こういうことでいい?」

唇を離して聞くと

「………ん」

小さく頷くAから唇が重なる。



長めのキスの後そのままAを抱き上げて
バスルームに向かう。



「え、ちょっと裕太っ」

Aが慌ててるけど

「お湯溜まるまでここでいいじゃん」

脱衣場でAを降ろすと触れるだけのキスをする。



「Aが思ってたこと、俺はずっと思ってたんだから。言ってくれてありがと」

「…なのに言わせようとするなんてっ。意地悪っ」

Aが怒るけど

「ごめんね。でもリクエスト通り今日はもう離さないからね」



Aが嫌がってももう離さないからね?

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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時

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