夢の途中 5 side 2 ページ10
俺が誰か分かってるなら
ありがたい！
「え、俺が誰かわかるの？」
「…ごめんなさい、名前までは」
申し訳なさそうにその子が謝る。
「あははー…そうかー…」
まぁそんなモンだよな。
「テレビは見てました。恋愛のランキングのやつ」
その子が言う。
あ、キスブサのことか。
「え！マジで！？」
「面白いですよね、いつも」
嬉しかったのに『面白い』て。
そりゃカッコイイのはガヤとかタマになるよな。
ちぇっ。
「とりあえず自己紹介も次に会えた時にね」
「だからもう会わないと思いますよ？」
かたくなに距離を取ろうとするその子。
「何で？先週会ったよね、ここで」
「…覚えてるんですね」
「まぁね。てことはキミも覚えてるんじゃん」
「そりゃこんなとこでサングラスかけてたら忘れないですよ」
確かに室内で夜でサングラスなんて逆に目立つか。
いよいよ角煮が来て食べてみたら
「………………美味しっ！！！！！！」
ものすごく美味しいっ！！！！
ヤバ！！！！
これはお母さんと喧嘩にもなるわ。
「あとAにはご飯と豚汁な」
「ありがとう」
その子は居酒屋なのに
完全に定食屋のテンションでご飯とお味噌汁貰ってる。
それも美味しそう。
でもさすがにみやっちとご飯した後だから
食べられそうにない。
なんならスペアリブも半分でいいよなー。
だから俺のとこにスペアリブが来た時に声を掛けた。
「ね、半分こしよAちゃん」
大将が呼んでた名前で声を掛けたら
びっくりしてる。
俺もあだ名だけは教えて
「さっきの話。今日から2週間が勝負にしない？通うのはズルいから無しね」
また会えたらさすがに偶然じゃないから
友達になりたいな、って思って伝えると
「言われなくても仕事で毎日は来れないよ」
Aちゃんは
もう会う事もないだろうってテンションで言う。
確かに2週間でしかも夕方から夜までってなかなか範囲が広い。
「次、偶然会ったら友達ね」
「…だから会わないって」
「えー、何でそんなこと言うの？」
「逆になんで友達になろうとするの？」
Aちゃんに言われる。
何で？って
それはきっと。
気になったんだろうな。
俺に全く興味がないキミに。
「いいじゃん、友達になるのに理由ってある？」
「そりゃある程度は」
「んー、なら俺がAちゃんに興味あるから、かな」
笑って見せたけど。
Aちゃんはやっぱり渋い顔。
それがまた面白い。
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shizu(プロフ) - 深雪さん» コメント気づいてませんでした！ごめんなさい！！ 全メンバー目標ですヽ(*´∀｀)ノ (2020年5月8日 22時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
深雪(プロフ) - ニカちゃんがニカちゃんらしくて最高です。あの、もしかして全メンバー分書いてくださるのでしょうか？期待しちゃっていいのでしょうか。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: a8c1d7b9de (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち？太郎さん» ニカちゃん思いついちゃって全部終わってないのに先に始めちゃいました(笑)どこかでこのアカウントでもコメントいただいてますよー！少しずつ更新します(〃▽〃) (2020年4月18日 16時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち？太郎(プロフ) - こんにちはshizuさん！！このアカウントだと多分初コメなんではじめまして！つ、、、ついにですか！？千ちゃんが先かと思ってました！あの、、、めちゃくちゃ楽しみです、、 (2020年4月16日 11時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2020年4月16日 8時
