夢の途中 25 side 2 ページ50
フラフラのAちゃんに
まくし立てるように質問しまくったら
フリーズしてる。
あ、ゴメン。
熱あるのにこんなにいっぺんに聞いても
答えらんないよね。
そしてそもそも
「ごめん、俺のせいで…」
俺が昨日帰ったからこんなことになってるわけで。
「ニカのせいじゃないよ」
頑固なAちゃんは
自分が悪いって譲らない。
帰ってってAちゃんに言われたけど
ビール飲んじゃったんだよね。
Aちゃんは教習あるのにって怒ってるけど
夕方からで関係ないもんねー。
ビール飲んじゃダメなことくらい分かってるもんっ。
そういや冷蔵庫に冷えピタあったよね。
キンキンに冷えてて
運転する時めちゃくちゃ気持ち良かった。
体温計が見つかったから熱を測ってもらってる間に
「冷えピタは冷蔵庫にあったよね、毛布は？」
場所を聞いて取り出すと何か別の物も落ちてくる。
「あ、ゴメン」
「ううん、適当に乗せてるから」
Aちゃんは言うけど
いやいや、落としたのは俺だし。
落ちちゃったのを拾うと
「………レーシングチーム？」
俺でも知ってるくらい
すごい有名なバイクのレーシングチームのユニフォームだった。
一時期所属してたって冷たく言うAちゃん。
なんでそんな言い方なんだろう？
「へー！Aちゃんレーサーなの？」
「技術屋さん」
「すごいじゃん！カッコイイね！」
びっくりだよ！
だから今の仕事もバイクの修理するとこなんだね！
「…全然」
「もう辞めちゃったの？だってこれ俺も知ってるチームだよ？すごいじゃん！」
もったいない気がするけど。
レーシングチームの技術屋さんとかすごいカッコイイのに！
「ねぇ！もったいな…」
言いかけたところで
「ニカごめん。寝るから」
布団と毛布をかぶったAちゃんに話を切られる。
そーだよね、熱あるもんね。
カッコイイって思って興奮し過ぎちゃった。
「…ごめん」
謝ったけど返事は無くて。
ピピピッ、と電子音。
「熱何度だった？」
覗き込んだら
Aちゃんが泣いてる。
…え！？
覗き込んでる俺に気づいたAちゃんは
頭まで布団を被った。
「熱なかった」
涙声を隠して言うAちゃん。
嘘つきっ。
そう言いたいけど
泣いてるAちゃんに何も言えない。
熱出させたのも泣かせたのも俺だ。
部屋に響くAちゃんが鼻をすする音。
何で？
俺は立ちつくすことしか出来なかった。
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shizu(プロフ) - 深雪さん» コメント気づいてませんでした！ごめんなさい！！ 全メンバー目標ですヽ(*´∀｀)ノ (2020年5月8日 22時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
深雪(プロフ) - ニカちゃんがニカちゃんらしくて最高です。あの、もしかして全メンバー分書いてくださるのでしょうか？期待しちゃっていいのでしょうか。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: a8c1d7b9de (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち？太郎さん» ニカちゃん思いついちゃって全部終わってないのに先に始めちゃいました(笑)どこかでこのアカウントでもコメントいただいてますよー！少しずつ更新します(〃▽〃) (2020年4月18日 16時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち？太郎(プロフ) - こんにちはshizuさん！！このアカウントだと多分初コメなんではじめまして！つ、、、ついにですか！？千ちゃんが先かと思ってました！あの、、、めちゃくちゃ楽しみです、、 (2020年4月16日 11時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2020年4月16日 8時
