夢の途中 9 ページ17
やっちゃった。
人に見られると困るから
個室の中でニカと別れてため息をついた。
絶対ニカ嫌だったよね。
そりゃそうだ。
『友達になろう』って言ってくれてるのに
あんな言い方。
でもこれで良かったよ、きっと。
ニカも私も今なら傷は浅いはず。
ニカから誘って来る事もなく
今日で関係は終わるだろう。
「Aちゃん」
叔母さんが使い捨て容器に色々詰めてくれる。
「沢山あるけど持って帰れる？」
「うん！」
めちゃくちゃ助かる！
明日忙しい予定だし。
これで明日はご飯だけ炊けばいいな。
「気をつけて帰ってね」
「うん」
リュックを背負って
叔母さんが持たせてくれたものをリュック型のエコバッグに入れて立ち上がった。
バイクに跨ると
「A、携帯忘れてるぞー」
叔父さんがスマホを持ってくる。
いつ落としたんだろう？
「ありがとう」
「気をつけて帰れよー！」
叔父さんと叔母さんに見送られて帰る。
途中スマホが震えたけど
運転中だし荷物も多いから身動きが取れない。
今日は少し涼しいな。
さっきニカをあんな顔にさせた罪悪感で
涼しく感じるのかも。
ため息をついて信号待ちをしてると
また鳴るスマホ。
珍しい。
こんなに鳴ることないのに。
しばらくしてスマホが鳴り止んで
そこから鳴らなかったから
着信があった事なんて忘れて
家に帰ると洗濯機を回してシャワーを浴びた。
疲れてたから
長めに浴びてビールを開けて
飲みながら洗濯物を干したり
叔母さんから貰った料理を冷蔵庫に入れて一息つく。
もう日付も変わるし
今日は寝よう。
ルーフバルコニーで少し夜風を浴びて思い出す。
…そう言えばスマホ鳴ってたな。
上着から出したスマホを手に取ると少し違和感。
あれ？
手に持った感じが違う。
そしてロック画面は綺麗な海の中の写真。
とにかくこれは私のじゃない。
私のスマホは見るとカバンに入ってた。
…ってことはこのスマホはきっと。
瞬間、震えるスマホ。
番号の羅列が表示されてる。
慌ててタップする。
「もしもし」
『もしもし！その声はAちゃん？』
やっぱりニカだ。
「うん」
『良かったーー！持ってるのがAちゃんで！それ俺の個人用スマホなのっ』
ニカはホッとした声。
「届けに行こうか？」
ないと困るよね。
すると驚きの答えが返ってくる。
『持ってて！明日の夜Aちゃんの家まで取りに行く！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 482人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shizu(プロフ) - 深雪さん» コメント気づいてませんでした！ごめんなさい！！ 全メンバー目標ですヽ(*´∀｀)ノ (2020年5月8日 22時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
深雪(プロフ) - ニカちゃんがニカちゃんらしくて最高です。あの、もしかして全メンバー分書いてくださるのでしょうか？期待しちゃっていいのでしょうか。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: a8c1d7b9de (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち？太郎さん» ニカちゃん思いついちゃって全部終わってないのに先に始めちゃいました(笑)どこかでこのアカウントでもコメントいただいてますよー！少しずつ更新します(〃▽〃) (2020年4月18日 16時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち？太郎(プロフ) - こんにちはshizuさん！！このアカウントだと多分初コメなんではじめまして！つ、、、ついにですか！？千ちゃんが先かと思ってました！あの、、、めちゃくちゃ楽しみです、、 (2020年4月16日 11時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shizu
| 作成日時：2020年4月16日 8時
