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妹。F -side you- 3 ページ25

うちは5人家族で
お父さんとお母さんとお兄ちゃんが2人。



小さい頃お兄ちゃんたちと私は
それぞれ友達と遊んでも
家の中ではずっと一緒だった。



休みの日はどこへ行くのも一緒。



たい兄ちゃんとは特に一緒にいた。

ご飯を食べてても
みつ兄ちゃんか先に席を立っても
たい兄ちゃんは私が食べ終わるまで待っててくれる。

外で自転車で遊んでて
みつ兄ちゃんが先に行っちゃっても
たい兄ちゃんが待っててくれる。



転んで動けなくなった時も
助けてくれるのはたい兄ちゃんだった。

「ほら、A立てる?」

首を振るとおんぶしてくれる。



「太輔、変わろっか?」

「ううん、大丈夫」

たい兄ちゃんはみつ兄ちゃんと交代しないで
ずっと私をおんぶしてくれる。



たい兄ちゃんのおんぶは大好きで
家の中でもよくしてもらっていた。



「A、パパの方が高いよー?」

「パパと変わってもらいなー?」



パパもママも心配して言うけど。



「やだ、たい兄ちゃんがいい」

「危ないから」



ママが言っても降りない私にたい兄ちゃんが

「気をつけるからこのままでいい?」

パパとママに言ってくれる。



たい兄ちゃんは本当に私が望むことを何でもしてくれた。

だからたい兄ちゃんがダメって言うってことは本当にダメなんだって分かる。



夜はみつ兄ちゃんとたい兄ちゃんと3人で寝てた。



私を真ん中にみつ兄ちゃんとたい兄ちゃんがその横にいる。

みつ兄ちゃんの寝相が悪くてよくたい兄ちゃんのとこに避難するから
結果たい兄ちゃんと寝てる事が多い。



ある日怖い夢を見てたら

「…A?」

たい兄ちゃんの声がする。



目を開けると
たい兄ちゃんが心配そうに私を見てる。



「大丈夫?うなされてたよ?」



みつ兄ちゃんが寝てるから
たい兄ちゃんがちっちゃい声で話し掛けてくれる。



起きた途端どんな夢かは忘れたけど
怖かった事だけは覚えててたい兄ちゃんに抱きつく。

「…怖かった」

泣きだす私にみつ兄ちゃんが起きちゃう。



「どした?」

「Aが怖い夢見たって」

「そか、そりゃ怖かったな」

みつ兄ちゃんも背中をポンポンしてくれる。



「ん、大丈夫。俺もみつ兄ちゃんもいるよ?」

「…うん」



2人に挟まれて安心して寝ちゃって

ふと目が覚めたらたい兄ちゃんとみつ兄ちゃんが手を握っててくれていた。



たい兄ちゃんは頭ポンポンもしてくれてたのか
頭にも手がある。



それにホッとして
安心してまた眠りについた。

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shizu(プロフ) - Haruさん» 王道すぎる話なのですが。ガヤさんがお兄ちゃんとか最高。ミツ担な私はとにかくミツは彼氏枠でお兄ちゃんでは辛い(笑) (2020年4月11日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - わーん、また切なくてでもなんだかこの兄弟関係がほのぼのしていい短編!たいぴ見たいなお兄ちゃんがいたらきっと私もひっついて離れないです(笑) (2020年4月9日 19時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年4月9日 19時

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