秘めた想い T -side T- 49 ページ41
「もうっ！玉森くんっ！」
キスを止めない俺に
ついにAが怒る。
「いつまでしてるの？」
「俺がもういいってなるまで」
「ちょっ…」
何か言いかけたけど。
ぎゅーーーーって抱き締めると。
「もー、玉森くんっ」
言いながら笑っちゃうA。
全然怒ってないのがまた
Aは俺になんだかんだ甘いよなーって思う。
「で、何言いかけたの？」
「…宏光先輩に電話しなきゃ」
俺が聞くと少し困った声のA。
……あ。
なるほどね。
「俺、帰ってた方がいい？」
「………大丈夫」
少し間はあったけどAが首を振るけど
ホントはあまり俺にそばにいて欲しくないのも分かるから。
「じゃあ俺、外でタバコ吸ってくる」
「え？」
「お腹空かない？コンビニでご飯買ってくるから電話終わったら連絡ちょーだい」
財布とスマホを持って玄関に向かう。
Aが慌ててついてくるけど。
「荷物このまま置いてっていい？」
帰ってくるから。
その意味も込めて言うと
「ん、置いてって」
ホッとしたようにAが柔らかく笑う。
「じゃあねーん」
「行ってらっしゃい」
Aに見送られてAんちを出る。
何度か車で送ったことはあったから
周りに何があるかも分かってる。
コンビニに行くと
俺はチャーハンだけど
Aはパスタ好きだよな
でもAはスイーツも食べたいかな
なんて考えてる間も
もしかして北山さんと電話してて
「やっぱり宏光先輩がいい」
ってなっちゃったりしないかな。
なんて考え出したら急に不安になる。
どうしよう。
1度Aんちに戻ってみようかな。
ぐるぐる考えてずっとコンビニの中をうろうろしてたら
「玉森くん？」
声を掛けられて振り返るとAが立ってた。
「全然帰って来ないから迎えに来たんだけど」
「……おぉ、ありがとう」
「どうしたの？」
いつも通りのAがそこには居て。
「…えっと…」
「あぁ、宏光先輩との話？終わったよ」
「あ、そう」
あっさりしてるAがなんか違和感で。
「宏光先輩は玉森くんの気持ちも私の気持ちも知ってたからこうなることは分かってたって言ってた」
ってサラッと言うけど。
「え！？北山さん知ってたの！？」
「知ってたって」
Aも何だか不満そう。
結局
俺たちって北山さんに振り回されてたのか。
それはそれで確かに何だかなーって思っちゃうな。
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shizu(プロフ) - りぃ☆彡さん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。やっと繋がりました。短編のつもりだったんですけどね…楽しみにしててくれて嬉しいです！ (2020年3月18日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はとさん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。ようやくエンディングに向かいます！ (2020年3月18日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りぃ☆彡(プロフ) - はじめまして。いよいよ主人公サイドと繋がりましたね！続きを楽しみにしています！ (2020年2月20日 22時) (レス) id: de1f37d540 (このIDを非表示/違反報告)
はと(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみにしています。玉ちゃんがこの後、どんな行動にでるのか楽しみです。 (2020年1月26日 0時) (レス) id: bf18adaee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年11月24日 7時
